令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問題 問18
分散開発環境において,各開発者のローカル環境に全履歴を含んだ中央リポジトリの完全な複製をもつことによって,中央リポジトリにアクセスできないときでも履歴の調査や変更の記録を可能にする,バージョン管理ツールはどれか。
解答・解説
正解: ウ. Git
分散型バージョン管理システムに関する問題です。
問題文にある「各開発者のローカル環境に全履歴を含んだ中央リポジトリの完全な複製をもつ」「中央リポジトリにアクセスできないときでも履歴の調査や変更の記録を可能にする」という特徴は、分散型バージョン管理システムの説明です。これを満たすバージョン管理ツールは Git です。
Git では、リポジトリ全体(すべてのファイルの変更履歴を含む)をローカル環境に複製(クローン)するため、ネットワークに接続していないオフライン状態でも、コミット(変更の記録)や履歴の参照などの主要な作業が行えます。
各選択肢の解説
- ア Apache Subversion: 集中型バージョン管理システムです。リポジトリは中央のサーバにのみ存在し、開発者は必要なファイルだけを手元にチェックアウトして作業します。履歴の調査やコミットには中央サーバへのアクセスが必須です。
- イ CVS: 集中型バージョン管理システムです。Subversion より前の世代のツールであり、同様に履歴の操作には中央サーバとの通信を前提としています。
- ウ Git: 正解です。分散型バージョン管理システムであり、問題文の特徴と完全に一致します。
- エ RCS: 主にローカル環境で単一のファイルを対象として履歴を管理する、古い世代のバージョン管理システムです。分散開発環境や複数人での開発を前提としたものではありません。