令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 データベーススペシャリスト試験 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 システム監査技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問6

ページング方式の仮想記憶において,ページ置換えの発生頻度が高くなり,システムの処理能力が急激に低下することがある。このような現象を何と呼ぶか。

解答・解説

正解: ア. スラッシング

ページング方式の仮想記憶システムにおいて、主記憶の容量が不足してくると、プログラムの実行に必要なページを補助記憶から読み込むためのページ置換えが頻繁に発生します。
この状態に陥ると、CPUはプログラムの実行よりもページの入れ替え処理(ページイン・ページアウト)に多くの時間を割くことになり、結果としてシステムの処理能力が急激に低下します。このような現象をスラッシング (thrashing) と呼びます。

各選択肢の解説

  • ア (スラッシング): 正解です。ページ置換えが頻発し、システムの処理能力が低下する現象です。
  • イ (スワップアウト): 主記憶上のプロセスやデータを補助記憶(スワップ領域)に退避させる動作のことです。この動作自体は正常なメモリ管理の一部です。
  • ウ (フラグメンテーション): メモリの割り当てと解放を繰り返すことで、小さな空き領域が点在してしまい、連続した大きな領域を確保できなくなる現象(断片化)のことです。
  • エ (ページフォールト): プログラムがアクセスしようとしたページが、現在の主記憶上に存在しない場合に発生する割り込みのことです。これが発生するとページ置換えが行われますが、これ自体は現象名ではなくイベント名です。ページフォールトが過剰に発生している状態がスラッシングです。

Spineチーム