令和7年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午後II 問2 宅配ピザ資材配送の概念データモデリング
この問題は2025(R7)秋 データベーススペシャリスト 午後IIに出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。
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学習ガイド
宅配ピザチェーンの店舗への資材配送業務を題材にした概念データモデリングの大型問題です。冗長な属性を意図的に明示する本問固有の設計方針が冒頭で与えられ、これを正しく理解しないと属性補充の全27問がぶれてしまいます。後半は出庫・出荷のやり方変更に伴うモデルの再設計で、業務の変更がエンティティ構造にどう波及するかが試されます。この記事では設計方針の読解に紙幅を割いてから各解答を検証します。
この記事で押さえる論点
- 自然キーだけで可読性の高い関係スキーマを設計する
- マスター・在庫・トランザクション領域のリレーションシップを補完する
- 業務のやり方変更がモデルへ与える影響を読み取り再設計する
出題情報
- 出題
- 2025(R7)秋 データベーススペシャリスト 午後II 問2
- 配点
- 100点満点
- 模範解答
- 公表(設問ごとに掲載)
出題趣旨・採点講評(IPA 公表)
概念データモデリングでは,データベースの物理的な設計とは異なり,実装上の制約に左右されずに実務の視点に基づいて,対象領域から管理対象を正しく見極め,モデル化する必要がある。また,業務内容などの実世界の情報を総合的に理解・整理し,その結果を概念データモデルに反映する能力が求められる。
本問では,宅配ピザチェーンの店舗資材配送業務を題材として,与えられた状況から概念データモデリングを行う能力を問う。具体的には,①トップダウンにエンティティタイプ及びリレーションシップを分析する能力,②ボトムアップにエンティティタイプ及び関係スキーマを導き出す能力,③関係スキーマを自然キーだけを用いて設計することで可読性の高い関係スキーマを導き出す能力,④業務が採用するやり方の変更によるエンティティタイプ及び関係スキーマの影響を読み取る能力を問う。
問2では,宅配ピザチェーンにおける店舗への資材配送業務を題材に,概念データモデリングについて出題した。全体として正答率は高かった。
問題本文
問2 宅配ピザチェーンにおける店舗への資材配送業務の概念データモデリングに関する次の記述を読んで,設問に答えよ。
B社は,宅配ピザチェーンである。B社では,店舗資材配送システムの再構築を進めており,業務分析を行い,概念データモデル及び関係スキーマを設計した。
〔現状の業務分析の結果〕
社内外の組織に関連する資源
(1) 全国を対象に,人口分布及び道路状況を考慮して幾つかの郵便番号の指す区域を束ねて地区として設定している。地区は地区コードで識別する。
(2) 首都圏及び地方中核都市のベッドタウンに重点的に店舗を展開しており,約500店がある。店舗は店舗コードで識別し,いずれかの地区に立地する。
(3) 物流センター(以下,DCという)は全国に12あり,DCコードで識別する。
① DCは,幾つかの地区を束ねて,それらにある店舗を配送対象にしている。
② DCは,店舗への資材の配送及び調達先からの資材の受入れを行う。
③ DC内の倉庫には80〜120程度の区画があり,DCごとに区画番号で識別する。区画のほとんどは冷蔵保管の機能で,残りの一部が常温保管と冷凍保管の機能となっている。区画がいずれの機能かは,機能区分で分類する。
④ 区画は,幾つかの棚に仕切られており,棚が幾つあるかの棚数をもつ。
⑤ 棚は,区画ごとに棚番号で識別する。
(4) DCから店舗へ配送するトラックのルートを整備している。ルートはDCごとのルート番号で識別し,車両番号をもつ。
① ルートの店舗への納入は13〜16時の間に終わるように設定している。
② ルートごとに店舗への納入順を決めている。
(5) 資材の調達先をベンダーと呼び,ベンダーコードで識別する。商品及び資材に関連する資源
(1) 店舗で販売する商品は,商品コードで識別し,商品名をもつ。
① 商品の種類には,ピザ,追加トッピング,サイドメニュー,ドリンクがあり,商品種類区分で分類する。
② 商品には,ピザであればマルゲリータ,ハワイアンなど,サイドメニューであればフライドチキン,サラダなどがある。
③ ピザ及び追加トッピングには,S, M, L の 3 サイズがある。
④ ドリンクには,M サイズと L サイズの 2 サイズがある。
⑤ 全てのサイドメニューは M サイズの 1 サイズだけである。複数のサイドメニューの組合せ及び入れる個数の違うものは,別の商品としている。
⑥ ピザのようにサイズのある商品もあるが,商品はサイズ別には登録しない。商品には,その商品に幾つサイズがあるかのサイズ数をもつ。
⑦ ハーフ&ハーフなどの組合せ商品は,マルゲリータ&ハワイアンのように商品名を付けてあらかじめ全ての組合せを登録する。
⑧ 商品の販売には,定番商品,期間限定商品,新商品があり,商品販売区分で分類する。
・定番商品は,その商品の前年日販数をもつ。
・期間限定商品は,販売期間の開始と終了の年月日をもつ。
・新商品は,3 か月の評価期間の売れ行きで判断し,定番化するか否か決めるもので,販売開始の年月日と定番化判断の結果をもつ。
(2) 資材は資材コードで識別し,資材名,調達先ベンダーコードなどをもつ。
① 資材には,食材と梱包材がある。梱包材は,調理したピザやサイドメニューの梱包に用いる。資材がいずれであるかは食材梱包材区分で分類する。
② 資材が,冷蔵保管,常温保管,冷凍保管のいずれの対象かを保管温度帯区分で分類する。
③ 定番商品に用いる食材及び梱包材を共通資材と呼ぶ。共通資材には,食材であればピザ台,チーズ,サラミ,ハム,カット野菜,食用油などがあり,梱包材であれば商品共通の箱やポリ袋などがある。3 か月平均単価をもつ。
④ 期間限定商品と新商品に固有で用いる食材及び梱包材を企画資材と呼ぶ。企画期間単価をもつ。
⑤ 資材が,共通資材であるか企画資材であるかは,共通企画区分で分類する。
⑥ 資材には計量単位を設定する。枚,グラム,個,ミリリットルなどがある。
(3) 資材をベンダーから購入する荷姿を購入荷姿と呼ぶ。主に容量が 50 リットル程度の段ボール箱である。
(4) DCから資材を店舗に配送する荷姿を配送荷姿と呼ぶ。配送の最小単位であり,購入荷姿の段ボール箱を開梱した小箱,袋,ボトルなどである。DCでは,この単位で保管するので保管荷姿とも呼ぶ。
(5) 資材には,購入荷姿の入数と配送荷姿の入数をもつ。DCから店舗への配送は,配送荷姿の入数の整数倍で行う。
(6) 資材を調達するベンダーは,資材ごとに1社に決めている。資源の組合せで定める資源及び在庫
(1) 商品とサイズの組合せで,資材ごとの使用量をレシピとして登録している。使用量は調理時のロスを考慮している。
(2) DCごとに資材の在庫をもつ。商品企画のやり方
(1) 商品企画の対象は期間限定商品と新商品である。期間限定商品と新商品で商品企画のやり方は同じである。
(2) 期間限定商品のレシピ及び販売期間はB社の本部が定める。
(3) 本部は,新商品の評価期間後に定番商品にするか廃番にするかを決める。新商品を定番商品にする場合,新たに定番商品として登録する。DCからベンダーへの発注のやり方
定量発注と計画発注がある。どちらも1日に高々1回行う。
(1) 定量発注のやり方
① 共通資材を対象として,定量発注を実施している。
② B社が採用している定量発注は,DCごと資材ごとに発注ロットサイズ,発注リードタイムを調達条件として取り決めておき,DCの実在庫数が,DCごと資材ごとに設定した基準在庫数を下回ったときに,発注ロットサイズ分の発注を日次で行う方式である。発注ロットサイズは購入荷姿の入数の整数倍にする。調達条件は必要に応じてベンダーと協議する。
③ 定量発注では,確かに在庫を確認して発注したものか否かを表す在庫確認サイン及び発注年月日を記録する。
(2) 計画発注のやり方
① 企画資材を対象として,計画発注を実施している。
② 計画発注では,全販売期間にわたって週次の調達量をあらかじめ発注する。発注年月日,発注数及び希望納期年月日を記録する。DCでの在庫保管のやり方
(1) 倉庫内の資材の保管は,固定ロケーション方式を採用している。
① 倉庫の区画に対して一つ又は複数の資材を割り当てるが,一つの資材は一つの区画だけに収めている。DCごと資材ごとに保管区画を決めている。
② 資材は一つ又は複数の棚に割り当てるが,一つの棚には一つの資材だけを割り当てる。
(2) 同じ資材は,先に入庫したものから先に出庫する先入先出を行う。
① 資材に割り当てた棚には,次に入庫する棚を示す後続棚番号をもたせ,同じ資材に割り当てた棚の中で後続棚番号が一巡するように設定する。棚には,同じことが目視で判別できるように,棚番号,後続棚番号,割り当てている資材コードと資材名を記載したプレートを掲示する。
② 最後に入庫した棚番号を最終入庫棚番号として記録する。最後に出庫した棚番号を最終出庫棚番号として記録する。最終入庫棚番号と最終出庫棚番号は,DCの資材在庫にもつ。これによって,次の入庫又は出庫をどの棚番号から行えばよいかを知ることができる。入荷及び入庫のやり方
(1) 入荷では,ベンダーの納品を受けて資材ごとに現物を確認し,入荷年月日,検品サイン,どの発注に基づく入荷かの対応を記録する。
① 定量発注による入荷では,入荷時分を記録する。
② 計画発注による入荷はベンダーの都合で分納され得る。入荷数を記録する。
(2) 入荷した段ボール箱を開梱して保管荷姿の現品を入庫する。入庫は入荷の単位に行い,入庫時分を記録する。
(3) 保管荷姿の現品には,資材の情報を記したバーコードラベルを貼付する。DCでの出庫のやり方
(1) DCでは毎営業日の8〜11時に出庫を行う。出庫は摘取方式で行う。摘取方式とは,店舗ごとの出庫要求に従って倉庫を回って資材を出庫し,店舗ごとに用意したかご台車に積むやり方である。
(2) 出庫に先立って出庫要求をまとめる。出庫要求では,共通資材の補充要求,企画資材の計画要求,店舗の追加要求の3種類の資材要求を作り,資材要求から店舗ごと資材ごとに対象の配送年月日の出庫要求を導く。3種類の資材要求は要求区分で分類する。
(3) 共通資材の補充要求は,各店舗の販売実績から求めることのできる共通資材ごとの使用量を必要量として,配送の1営業日前に次の手順で求めたものである。共通資材の補充要求は,算出時分をもつ。
① 店舗の営業終了時に,各店舗から当日の販売実績として,販売年月日,店舗コード,商品コード,販売サイズ,販売数を連携してもらう。
② 連携された販売実績とレシピを基に,全ての資材の使用量を求める。
③ ②の結果のうち共通資材だけを対象に,店舗ごと資材ごとに集計して共通資材の使用量を求め,配送荷姿の入数で除して四捨五入することで配送荷姿での必要数とし,資材要求数を導く。
(4) 企画資材の計画要求は,販売期間及び各店舗の販売実績を勘案して求めた営業日ごと企画資材ごとの必要量をDCが事前に登録したものである。登録年月日を記録する。
(5) 店舗の追加要求は,店舗責任者が事前に登録してある共通資材の補充要求と企画資材の計画要求を前提に判断し,全ての資材について追加で必要な資材を要求する。登録年月日時分を記録する。
(6) 出庫は,導いた出庫要求に基づいて行う。店舗ごとに出庫すべき資材を全て出庫し終わったら出庫完了時分を記録し,内訳の出庫実績数を記録する。DCでの出荷のやり方
(1) 店舗への出荷を毎営業日に1回,13時から実施する。
(2) 出荷では,配送車が出発するごとに配送年月日,出荷時分を記録する。
(3) 出荷の店舗ごとの内訳では対象店舗を記録する。
(4) 出荷の店舗ごと資材ごとの内訳として出荷店舗資材明細を作り,どの出庫の内訳を対応させたかと出荷実績数を記録する。店舗への納入のやり方
(1) ルートの納入順に店舗へ納入を行う。納入は,かご台車のまま納品書を添えて店舗に引き渡し,店舗が確認することで完了する。
(2) 納入は,出荷店舗明細と対応付け,納入時分と店舗の確認サインを記録する。
(3) 店舗からは,前回の納入で用いたかご台車を回収する。かご台車の回収は特に記録しない。
〔再構築における店舗への出庫及び出荷のやり方の変更〕
変更の背景
B社は,創業以来DCでの出庫は摘取方式で行ってきたが,DC当たりの店舗数が増えてきたので,作業効率を上げるために種まき方式に変更することにした。変更する出庫のやり方
(1) 種まき方式とは,資材ごとに全ての店舗分をまとめて一度に出庫し,出庫した資材を各店舗向けのかご台車に種まきをするように仕分けるやり方である。
(2) 共通資材の補充要求の求め方,企画資材の計画要求の登録の仕方,店舗の追加要求の仕方の3種類の資材要求数の導き方は変えず,資材要求からDCごと資材ごとに対象配送年月日の出庫要求を導くように変更する。
(3) 出庫要求とは別に,出荷の段取りとして資材要求から店舗ごと資材ごとに対象配送年月日の出荷予定明細を導き,出荷予定数をもつ。
(4) 出庫は区画ごとに実施し,出庫明細で区画内の資材を出庫要求に基づいて出庫する。出庫では配送年月日と出庫完了時分を記録し,出庫明細で出庫要求との対応と出庫実績数を記録する。出庫のやり方の変更に伴う出荷のやり方の変更
(1) 出荷の店舗ごと資材ごとの内訳で,どの出荷予定明細に基づいたか,どの出庫明細と対応付けたかを記録する。
(2) 出荷店舗資材明細に出荷実績数を記録する。
〔概念データモデルと関係スキーマの設計〕
- 概念データモデル及び関係スキーマの設計方針
(1) 関係スキーマは第3正規形にし,多対多のリレーションシップは用いない。
(2) リレーションシップが1対1の場合,意味的に後からインスタンスが発生する側に外部キー属性を配置する。
(3) 概念データモデルでは,リレーションシップについて,対応関係にゼロを含むか否かを表す“○”又は“●”は記述しない。
(4) 実体の部分集合が認識できる場合,その部分集合の関係に固有の属性があるときは部分集合をサブタイプとして切り出す。
(5) サブタイプが存在する場合,他のエンティティタイプとのリレーションシップは,スーパータイプ又はいずれかのサブタイプの適切な方との間に設定する。
(6) 概念データモデル及び関係スキーマは,マスター及び在庫領域と,トランザクション領域を分けて作成し,マスターとトランザクションの間のリレーションシップは記述しない。
(7) 関係スキーマでは,可読性を重視するので自然キー(ナチュラルキー)だけを用い,代理キー(サロゲートキー)は用いない。
(8) 自然キーを参照する外部キーには冗長な属性が必要になる場合がある。この場合,属性名の前後を“[”と“]”で挟んで明示する。結合して求まる冗長な属性を明示する例を図1に示す。また,スーパータイプからサブタイプに継承した冗長な属性を明示する例を図2に示す。

図の説明テキスト
「結合して求まる冗長な属性を明示する例」を示す図。枠内に「概念データモデルの例」と「関係スキーマの例」が並記されている。概念データモデルでは「作業種類」「部門」「従業員」「部内会議」「作業実績」のエンティティとリレーションシップが描かれている。関係スキーマでは各関係の属性が記載され、主キーには実線下線、外部キーには破線下線が付されている。作業実績の属性には冗長な属性として「[部門コード]」が含まれており、注記にて「関係“作業実績”における属性“部門コード”は,関係“部内会議”を参照するために関係“従業員”と結合して求めた属性である。」と説明されている。

図の説明テキスト
「継承して冗長な属性を明示する例」を示す図。枠内に「概念データモデルの例」と「関係スキーマの例」が並記されている。概念データモデルでは「顧客」「部門予算」「受注」「一般受注」「社内受注」のエンティティとリレーションシップ(スーパータイプ・サブタイプの関係を含む)が描かれている。関係スキーマでは各関係の属性が記載され、主キーには実線下線、外部キーには破線下線が付されている。社内受注の属性には冗長な属性として「[受注年度]」が含まれており、注記にて「関係“社内受注”における属性“受注年度”は,関係“部門予算”を参照するために関係“受注”の属性“受注年度”を継承した属性である。」と説明されている。
- 設計した概念データモデル及び関係スキーマ
(1) 〔現状の業務分析の結果〕を基に設計した現状のマスター及び在庫領域の概念データモデルを図3に,現状のトランザクション領域の概念データモデルを図4に,現状のマスター及び在庫領域の関係スキーマを図5に,現状のトランザクション領域の関係スキーマを図6に示す。

図の説明テキスト
現状のマスター及び在庫領域の概念データモデル(未完成)を示す図。
エンティティ間のリレーションシップとサブタイプ・スーパータイプの関係が示されている。
【スーパータイプ/サブタイプの関係】
・「資材」は「共通資材」と「企画資材」のスーパータイプ。
・「商品」は「定番商品」と「期間限定商品」のスーパータイプ。
・「期間限定商品」は「新商品」のスーパータイプ。
【リレーションシップ(親→子の方向)】
・「DC」→「ルート」
・「地区」→「郵便番号」
・「地区」→「店舗」
・「ルート」→「店舗」
・「区画」→「棚」
・「ベンダー」→「資材」
・「ベンダー」→「共通資材調達条件」
・「資材」→「DC資材在庫」
・「資材」→「レシピ」
・「共通資材」→「共通資材調達条件」
・「企画資材」→「レシピ」
・「商品」→「レシピ」

図の説明テキスト
現状のトランザクション領域の概念データモデル(未完成)を示す図。
【スーパータイプ/サブタイプの関係】
・「資材要求」は「共通資材補充要求」、「企画資材計画要求」、「店舗追加要求」のスーパータイプ。
・「発注」は「定量発注」と「計画発注」のスーパータイプ。
・「入荷」は「定量発注入荷」と「計画発注入荷」のスーパータイプ。
【リレーションシップ(親→子の方向)】
・「販売実績」→「商品資材使用量」
・「共通資材補充要求」→「商品資材使用量」
・「資材要求」→「出庫要求」
・「出庫要求」→「出庫明細」
・「出庫」→「出庫明細」
・「出荷」→「出荷店舗明細」
・「出庫明細」→「出荷店舗資材明細」
・「出荷店舗明細」→「出荷店舗資材明細」
・「出荷店舗明細」→「納入」
・「定量発注」→「定量発注入荷」
・「計画発注」→「計画発注入荷」
・「入荷」→「入庫」

図の説明テキスト
「図5 現状のマスター及び在庫領域の関係スキーマ(未完成)」を示す図。
以下の関係(テーブル)とその属性が定義されている。
・DC
・地区(アを含む)
・郵便番号(イを含む)
・ルート(ウを含む)
・店舗(エを含む)
・区画(オを含む)
・棚(カを含む)
・ベンダー
・資材
・共通資材
・企画資材
・共通資材調達条件(キを含む)
・商品
・定番商品
・期間限定商品
・新商品
・レシピ(クを含む)
・DC資材在庫(ケを含む)
一部の属性には主キーを示す実線の下線、外部キーを示す破線の下線が引かれている。

図の説明テキスト
「図6 現状のトランザクション領域の関係スキーマ(未完成)」を示す図。
以下の関係(テーブル)とその属性が定義されている。
・販売実績
・商品資材使用量
・資材要求(コを含む)
・共通資材補充要求(コを含む)
・企画資材計画要求(コを含む)
・店舗追加要求(コを含む)
・出庫要求(サを含む)
・出庫(シを含む)
・出庫明細(スを含む)
・出荷(セを含む)
・出荷店舗明細(ソを含む)
・出荷店舗資材明細(タを含む)
・納入(チを含む)
・発注(ツを含む)
・定量発注(ツを含む)
・計画発注(ツを含む)
・入荷(テを含む)
・定量発注入荷(トを含む)
・計画発注入荷(トを含む)
・入庫(ナを含む)
一部の属性には主キーを示す実線の下線が引かれている。
(2) 〔再構築における店舗への出庫及び出荷のやり方の変更〕を基に,トランザクション領域の概念データモデルと関係スキーマの一部を変更した。図4に対して変更を検討する範囲を示した概念データモデルを図7に,変更した概念データモデルを図8に,変更した関係スキーマを図9に示す。

図の説明テキスト
エンティティとその関係を示す図。
「販売実績」から「商品資材使用量」への矢印。
「共通資材補充要求」「企画資材計画要求」「店舗追加要求」から「資材要求」への継承(白抜き矢印)の関係。
「変更を検討する範囲」として点線で囲まれた領域には、「資材要求」「出庫要求」「出庫」「出庫明細」「出荷」「出荷店舗明細」「出荷店舗資材明細」が含まれる。
点線枠内では、「出庫」から「出庫明細」、「出荷」から「出荷店舗明細」、「出荷店舗明細」から「出荷店舗資材明細」へそれぞれ矢印が引かれている。「出荷店舗明細」からは枠外の「納入」への矢印もある。
点線枠外の右下には、「発注」「入荷」「入庫」があり、「発注」のサブタイプとして「定量発注」「計画発注」、「入荷」のサブタイプとして「定量発注入荷」「計画発注入荷」がある。

図の説明テキスト
「資材要求」、「出荷」、「出荷店舗明細」、「出荷店舗資材明細」の4つのエンティティが描かれている。
「出荷」から「出荷店舗明細」、「出荷店舗明細」から「出荷店舗資材明細」へと矢印が引かれている。「資材要求」には矢印が繋がっていない。

図の説明テキスト
以下の関係スキーマが四角い枠内に記述されている。
・資材要求(ニ , 資材要求数)
・出荷(セ , 出荷時分)
・出荷店舗明細(ソ )
・出荷店舗資材明細(ヌ , 出荷実績数)
枠の左下には「注記 網掛け部分の セ , ソ には、それぞれ図6の セ , ソ と同じ字句が入る。」と書かれている。なお、スキーマ上の「セ」と「ソ」の空欄枠には網掛けが施されている。
解答に関する指示
解答に当たっては、巻頭の表記ルールに従うこと。また、エンティティタイプ名、関係名、属性名は、本文中の字句を用いて適切な名称とすること。関係スキーマに入れる属性名を答える場合、主キーを表す下線、外部キーを表す破線の下線についても答えること。
設問と解答・解説
設問1
〔現状の業務分析の結果〕を基にした概念データモデル及び関係スキーマについて、次の問いに答えよ。
なお、解答に当たっては、本文中に示した設計方針に従うこと。
(1)
図3は、幾つかのリレーションシップが欠落している。欠落しているリレーションシップを補って図を完成させよ。
模範解答
模範解答は公表されていません。下の採点基準と解説から、解答に求められる要素を読み取ってください。
採点基準(配点 8点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: DC資材在庫や店舗、棚などの管理対象を正しく見極め、必要なリレーションシップを過不足なく特定できている。
- 2点: 管理対象の理解は概ねできているが、一部のリレーションシップの特定に漏れや誤りがある。
- 0点: 業務内容の理解が不十分であり、リレーションシップを正しく特定できていない。
論理性(構造)(4点)
- 4点: 在庫コントロールのやり方やトランザクションの連鎖に基づき、リレーションシップの多重度や構造を矛盾なく図示できている。
- 2点: 構造的に概ね正しいが、一部のリレーションシップの多重度や向きに論理的な矛盾が見られる。
- 0点: リレーションシップの構造が論理的に破綻している。
解説
本問は、店舗への資材配送業務の現状分析に基づき、欠落しているリレーションシップを補完して概念データモデルを完成させる問題です。
物流業務において在庫をどのようにコントロールするかは業務設計上の工夫であり、その工夫に基づいてデータ構造が決定されます。トランザクションの連鎖に伴い、業務のやり方によってデータの集約や分解がどのように行われるかを正しく読み取る必要があります。
高得点のポイント
- DC資材在庫 に関わる在庫コントロールの手法とデータ構造の関係を正確に洞察できているか。
- トランザクションの連鎖において、業務プロセスに合わせたリレーションシップの多重度を矛盾なく表現できているか。
- 店舗、棚、DC資材在庫 間の相互の依存関係や流れをトップダウン視点で正しく分析できているか。
(2)
図4は、幾つかのリレーションシップが欠落している。欠落しているリレーションシップを補って図を完成させよ。
模範解答
模範解答は公表されていません。下の採点基準と解説から、解答に求められる要素を読み取ってください。
採点基準(配点 8点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 資材要求や出荷処理のデータの粒度を正しく理解し、必要なリレーションシップを過不足なく特定できている。
- 2点: 業務のデータの粒度に関する理解は概ねできているが、リレーションシップの一部に漏れや誤りがある。
- 0点: データの集約・分解の粒度を理解できておらず、リレーションシップの特定が不正確である。
論理性(構造)(4点)
- 4点: トランザクションの連鎖を論理的に整理し、エンティティ間のリレーションシップを矛盾なく図示できている。
- 2点: トランザクションの整理はできているが、リレーションシップの図示に一部論理的な誤りや矛盾が含まれる。
- 0点: リレーションシップの構造が論理的に破綻しており、トランザクションの連鎖を表現できていない。
解説
本問は、図4において欠落しているリレーションシップを補完し、概念データモデルを完成させる問題です。
トランザクションの連鎖において、データの集約や分解がどのように行われるかをボトムアップ視点からも把握することが求められます。特に「資材要求」「出荷」「出荷店舗明細」といったエンティティは、要求されたデータが集約され、納入に向けてどのように処理されるかの粒度を正確に洞察する必要があります。
高得点のポイント
- 資材要求 における、集約前のデータの粒度を正確に把握できているか。
- 出荷、出荷店舗明細 に関して、納入に向けたデータ集約の粒度と構造を正しくモデル化できているか。
- トランザクション処理の流れに従ったエンティティ間のリレーションシップを矛盾なく図示できているか。
(3)
図5中の空欄 アに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
DCコード
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、自然キーのみを用いた関係スキーマ設計において、エンティティの識別子となる属性名を解答する問題です。
正解は DCコード です。
関係スキーマの設計方針に基づき、上位のエンティティから引き継がれる主キーや外部キーを業務の依存関係に沿って正確に導き出す能力が問われます。
高得点のポイント
- エンティティ間の階層関係を読み解き、自然キーとして適切な属性名を正確に解答すること。
(4)
図5中の空欄 イに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
地区コード
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、自然キーのみを用いた関係スキーマ設計において、適切な属性名を解答する問題です。
正解は 地区コード です。
地区に関するエンティティのキーとして、業務上の制約や設計方針に従い、正しい属性を導き出す必要があります。
高得点のポイント
- エンティティのキーとなる属性を、業務ルールに基づいて正しく識別し解答すること。
(5)
図5中の空欄 ウに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
DCコード, ルート番号, 車両番号
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、自然キーを用いた関係スキーマ設計において、複合キーとなる属性群を解答する問題です。
正解は DCコード, ルート番号, 車両番号 です。
ルートや配送の枠組みを定義する際、どのエンティティからの外部キーを受け継ぎ主キーを構成するかを正確に見極める必要があります。
高得点のポイント
- 自然キー設計において、複数の属性が組み合わさってキーを構成することを理解し、過不足なく解答できていること。
(6)
図5中の空欄 エに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
地区コード, ルート番号, 納入順, [DCコード]
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄エに入る属性名を解答する問題です。
正解は 地区コード, ルート番号, 納入順, [DCコード] です。
このエンティティでは、どのルートの何番目に納入されるかを示すために「納入順」が必要となり、関連する外部キーも適切に含める必要があります。
高得点のポイント
- 店舗ごとのルート納入順を管理するための自然キーと外部キー([ ]記法含む)を漏れなく解答すること。
(7)
図5中の空欄 オに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
DCコード, 区画番号, 機能区分, 棚数
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄オに入る属性名を解答する問題です。
正解は DCコード, 区画番号, 機能区分, 棚数 です。
区画を管理するための主キー構成要素と、その区画の属性(機能区分や棚数)を正確に導き出せるかが問われます。
高得点のポイント
- 区画を識別するキー属性と、区画に付随する業務的な管理属性をすべて適切に解答すること。
(8)
図5中の空欄 カに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
DCコード, 区画番号, 棚番号, 資材コード, 後続棚番号
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄カに入る属性名を解答する問題です。
正解は DCコード, 区画番号, 棚番号, 資材コード, 後続棚番号 です。
棚に関する管理情報と、そこに関連付けられる資材、さらに棚の順序を示す「後続棚番号」を含める構造を読み取る必要があります。
高得点のポイント
- 棚の連鎖構造や紐づく資材コードを、自然キー設計に沿って正確に列挙できていること。
(9)
図5中の空欄 キに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
DCコード, 発注ロットサイズ, 発注リードタイム
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄キに入る属性名を解答する問題です。
正解は DCコード, 発注ロットサイズ, 発注リードタイム です。
DC資材在庫の発注計画に関わるパラメータがどのエンティティに保持されるべきかを理解しているかが問われます。
高得点のポイント
- 在庫コントロールに必要な発注要件の属性を漏れなく解答すること。
(10)
図5中の空欄 クに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
商品コード, サイズ, 使用量
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄クに入る属性名を解答する問題です。
正解は 商品コード, サイズ, 使用量 です。
商品の資材使用に関するエンティティであり、どの商品(およびサイズ)にどの程度資材が使用されるかという業務構造を表現する必要があります。
高得点のポイント
- 商品の構成に関する業務要件から、必要な属性を過不足なく解答できていること。
(11)
図5中の空欄 ケに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
保管区画番号, 基準在庫数, 実在庫数, 最終入庫棚番号, 最終出庫棚番号
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄ケに入る属性名を解答する問題です。
正解は 保管区画番号, 基準在庫数, 実在庫数, 最終入庫棚番号, 最終出庫棚番号 です。
DC資材在庫を管理する上で、在庫数の情報に加え、入出庫の管理に必要な棚番号のポインタを保持するデータ構造を理解できているかが問われます。
高得点のポイント
- 在庫数に関する属性だけでなく、在庫の物理的な動きを追跡するための「棚番号」に関連する属性を含められていること。
(12)
図6中の空欄 コに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
店舗コード, 配送年月日, 資材コード, 要求区分
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄コに入る属性名を解答する問題です。
正解は 店舗コード, 配送年月日, 資材コード, 要求区分 です。
店舗からの資材要求におけるデータの粒度(店舗×配送日×資材)と、要求の種類を示す区分を正しくモデル化する必要があります。
高得点のポイント
- トランザクションの集約前データとしての粒度を正確に把握し、必要なキーと属性をすべて解答すること。
(13)
図6中の空欄 サに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
店舗コード, 配送年月日, 資材コード
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄サに入る属性名を解答する問題です。
正解は 店舗コード, 配送年月日, 資材コード です。
要求明細や出荷予定などに関連し、店舗・配送日・資材という粒度で特定されるキー属性群を過不足なく抜き出す能力が問われます。
高得点のポイント
- 対象エンティティの主キーとなる自然キーの組み合わせを正確に解答すること。
(14)
図6中の空欄 シに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
店舗コード, 配送年月日
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄シに入る属性名を解答する問題です。
正解は 店舗コード, 配送年月日 です。
店舗への出荷など、特定の日付ごとの店舗処理を識別するための上位キー属性を理解できているかが問われます。
高得点のポイント
- データの集約レベルに応じた、適切な主キー構成を解答すること。
(15)
図6中の空欄 スに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
店舗コード, 配送年月日, 資材コード
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄スに入る属性名を解答する問題です。
正解は 店舗コード, 配送年月日, 資材コード です。
出荷店舗明細などにおいて、どの店舗に、いつ、どの資材が出荷されるかを特定するための自然キー構成です。
高得点のポイント
- トランザクション処理後の明細レベルでのデータ粒度を正しく理解し、解答すること。
(16)
図6中の空欄 セに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
DCコード, ルート番号, 配送年月日
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄セに入る属性名を解答する問題です。
正解は DCコード, ルート番号, 配送年月日 です。
出庫や配送の単位として、DCとルート、そしてその実行日を特定するキー構成を正確に導出する必要があります。
高得点のポイント
- 配送ルート実行単位を識別するための自然キー構成を漏れなく解答すること。
(17)
図6中の空欄 ソに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
店舗コード, 配送年月日, [DCコード], [ルート番号]
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄ソに入る属性名を解答する問題です。
正解は 店舗コード, 配送年月日, [DCコード], [ルート番号] です。
店舗別の出荷情報のキーに加え、どのDC・どのルートで配送されるかという外部キー情報を正しく含める必要があります。
高得点のポイント
- 依存関係のある上位エンティティからの外部キー([ ]による表記を含む)を正確に捉えて解答すること。
(18)
図6中の空欄 タに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
店舗コード, 配送年月日, 資材コード
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄タに入る属性名を解答する問題です。
正解は 店舗コード, 配送年月日, 資材コード です。
対象となる明細データの識別子として、必要な粒度を満たす自然キーの組み合わせを過不足なく解答する能力が問われます。
高得点のポイント
- スキーマ上の関係性を考慮し、明細を一意に特定できる主キー構成を正しく解答すること。
(19)
図6中の空欄 チに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
店舗コード, 配送年月日
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄チに入る属性名を解答する問題です。
正解は 店舗コード, 配送年月日 です。
納品や受領といった店舗ごとのトランザクションを識別する上位キーとして、正しい属性を抽出できているかが問われます。
高得点のポイント
- イベントの発生単位を特定する最小限のキー属性を正確に解答すること。
(20)
図6中の空欄 ツに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
DCコード, 発注年月日, 資材コード
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄ツに入る属性名を解答する問題です。
正解は DCコード, 発注年月日, 資材コード です。
DCが行う資材発注の明細について、誰が、いつ、何をというデータ構造の粒度を自然キーで表現する必要があります。
高得点のポイント
- 発注トランザクションを特定するための主キー構成を過不足なく解答すること。
(21)
図6中の空欄 テに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
発注年月日
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる属性名を正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不要な文字が含まれている等の不備がある。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄テに入る属性名を解答する問題です。
正解は 発注年月日 です。
発注に関する日付情報など、トランザクションのイベントを示す単一または一部の属性を適切に特定する能力が問われます。
高得点のポイント
- イベントの発生日を特定する属性を正確に解答すること。
(22)
図6中の空欄 トに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
[発注年月日]
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる属性名を外部キー表記を含めて正確に解答している。
- 1点: 属性名は正しいが、外部キー表記等の不備がある。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄トに入る属性名を解答する問題です。
正解は [発注年月日] です。
発注残や入荷処理において、元の発注トランザクションとの紐付けを示すための外部キーを正しく表記する必要があります。
高得点のポイント
- 外部キーであることを示す括弧([ ])を含めて、正確な属性名を解答すること。
(23)
図6中の空欄 ナに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
DCコード, 入荷年月日, 資材コード
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、関係スキーマの空欄ナに入る属性名を解答する問題です。
正解は DCコード, 入荷年月日, 資材コード です。
DCにおける資材の入荷実績を管理するための自然キー構成です。いつ、どこで、どの資材が入荷されたかを一意に特定します。
高得点のポイント
- 入荷トランザクションの粒度を理解し、主キーとなる属性を過不足なく解答すること。
設問1(1)では,DC資材在庫に関わるリレーションシップの正答率が低かった。物流業務において在庫をいかにコントロールするかは工夫の対象であり,工夫に基づく業務のやり方によってデータ構造は定まる。設問1(2)では,トランザクションの連鎖の見誤りが散見された。トランザクションの連鎖では,業務のやり方によってデータの集約や分解が行われる。設問1(3)では,店舗,棚,DC資材在庫について誤答が多かった。店舗についての誤りは,ルートの納入順を店舗に設定すべきであることが読み取れなかったからと思われる。棚及びDC資材在庫についての誤りは,設問1(1)と同様の見誤りで,在庫コントロールのやり方の洞察が不十分であったからと思われる。設問1(4)では,資材要求,出荷,出荷店舗明細について誤答が多かった。資材要求ついての誤答は,設問1(2)と同様の見誤りで,トランザクションの連鎖における集約前のデータがどの粒度であるかの洞察が不十分であったからと思われる。出荷及び出荷店舗明細についての誤答は,納入に向けて集約した粒度の洞察が不十分であったからと思われる。
設問2
〔再構築における店舗への出庫及び出荷のやり方の変更〕に基づいて変更した概念データモデル及び関係スキーマについて、次の問いに答えよ。
(1)
図8には、四つのエンティティタイプが欠落している。欠落したエンティティタイプ及び関連するリレーションシップを補って図を完成させよ。
なお、欠落しているエンティティタイプを補うときのエンティティタイプ名は、本文中の字句を参考に、現状と同じエンティティタイプ名の使用も含めて意味的にふさわしく命名せよ。
模範解答
模範解答は公表されていません。下の採点基準と解説から、解答に求められる要素を読み取ってください。
採点基準(配点 8点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 業務変更に基づいて欠落した4つのエンティティタイプを適切に見極め、意味的にふさわしく命名できている。
- 2点: 欠落したエンティティタイプの抽出と命名が概ねできているが、一部に漏れや不正確な点がある。
- 0点: エンティティタイプの抽出・命名が不十分であり、業務変更の内容を理解できていない。
論理性(構造)(4点)
- 4点: 追加したエンティティタイプと既存のエンティティタイプとのリレーションシップを、多重度を含めて矛盾なく正しく図示できている。
- 2点: リレーションシップを図示できているが、一部の多重度や接続先において論理的な矛盾が見られる。
- 0点: リレーションシップの構造が論理的に破綻している。
解説
本問は、業務変更に伴い再構築された概念データモデル(図8)において、欠落している4つのエンティティタイプおよび関連するリレーションシップを補って図を完成させる問題です。
業務のやり方が変わることで、管理すべき対象(エンティティタイプ)とそれらの関係性(リレーションシップ)がどのように変化したかを、実務の視点に基づいて分析する能力が問われます。
高得点のポイント
- 本文中の記述に基づいて、追加すべき4つのエンティティタイプ(例:出庫要求、出庫、出庫明細など)を適切に命名できているか。
- 抽出したエンティティタイプと既存のエンティティタイプとの間に、業務ルールに即した多重度を持つリレーションシップを矛盾なく図示できているか。
- リレーションシップの構造が、後続の問題で問われる関係スキーマと整合が取れているか。
(2)
図9において、(1)で補った四つのエンティティタイプに対応する関係を追加する必要がある。追加する関係について、関係スキーマを答えよ。
なお、(1)で補った四つのエンティティタイプに対応する関係の関係名は、(1)で補ったエンティティタイプ名を用いること。
模範解答
出庫要求 (DCコード, 配送年月日, 資材コード, 出庫要求数)
出荷予定明細 (店舗コード, 配送年月日, 資材コード, 出荷予定数)
出庫 (DCコード, 区画番号, 配送年月日, 出庫完了時分)
出庫明細 (DCコード, 配送年月日, 資材コード, [区画番号], 出庫実績数)
採点基準(配点 7点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 追加すべき4つの関係スキーマの属性とキー構成(自然キー)を業務変更内容に基づき過不足なく解答している。
- 2点: 関係スキーマの属性やキー構成について概ね理解しているが、一部の属性に漏れや誤りがある。
- 0点: 関係スキーマの構成を理解できておらず、不正確である。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 主キーや外部キーの構造が論理的に矛盾なく、設問2(1)の概念データモデルと整合している。
- 1点: 関係スキーマの構造に一部不備があり、概念データモデルとの間に論理的な矛盾が見られる。
- 0点: 関係スキーマの構造が破綻している。
解説
本問は、設問2(1)で補完した4つのエンティティタイプについて、自然キーだけを用いた関係スキーマを導き出す問題です。
関係スキーマと概念データモデルの構造は整合している必要があり、主キーの構成や外部キーの引き継ぎが矛盾なく記述されていることが求められます。
追加する関係スキーマは以下の通りです:
- 出庫要求 (DCコード, 配送年月日, 資材コード, 出庫要求数)
- 出荷予定明細 (店舗コード, 配送年月日, 資材コード, 出荷予定数)
- 出庫 (DCコード, 区画番号, 配送年月日, 出庫完了時分)
- 出庫明細 (DCコード, 配送年月日, 資材コード, [区画番号], 出庫実績数)
高得点のポイント
- 追加した4つのエンティティタイプ名を用いて、関係スキーマを正確に記述できているか。
- 各関係の自然キー(主キー)が過不足なく特定できているか。
- 外部キーが含まれる場合、問題の指定に従った記法で正しく表現できているか。
(3)
図9中の空欄 ニに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
店舗コード, 配送年月日, 資材コード, 要求区分, [DCコード]
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、業務変更後の関係スキーマ図における空欄ニに入る属性名を解答する問題です。
正解は 店舗コード, 配送年月日, 資材コード, 要求区分, [DCコード] です。
業務変更により、特定の属性への依存関係や外部キーの引き継ぎが変化したことを関係スキーマ上で正確に表現する必要があります。
高得点のポイント
- 業務変更に伴う主キー・外部キー構成の変化を捉え、指定された空欄に当てはまる属性をすべて正しく解答すること。
(4)
図9中の空欄 ヌに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。
模範解答
店舗コード, 配送年月日, 資材コード, [DCコード]
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 指定された空欄に当てはまる全ての属性名を過不足なく正確に解答している。
- 1点: 解答した属性名の一部は正しいが、不足や誤りが含まれている。
- 0点: 解答が誤っている、または無解答である。
解説
本問は、業務変更後の関係スキーマ図における空欄ヌに入る属性名を解答する問題です。
正解は 店舗コード, 配送年月日, 資材コード, [DCコード] です。
変更された業務フローにおいて、データの集約やトランザクションの連鎖がキー構成にどう影響するかを理解できているかが問われます。
高得点のポイント
- 新しい業務フローに基づくデータの識別キーおよび外部キーを正確に導き出し、解答すること。
設問2では,(1)において解答したリレーションシップの対応関係と(2)において解答した関係スキーマの構造の不整合が散見された。また,正しく解答できた関係スキーマに対応するリレーションシップの対応関係が誤っているものが多く見られた。関係スキーマから再度,概念データモデルの構造を見直すことを心掛けてほしい。