令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前II 問11
IPv4ネットワークにおいて,交換する経路情報の中にサブネットマスクが含まれていないダイナミックルーティングプロトコルはどれか。
解答・解説
正解: ウ. RIP-1
ルーティングプロトコルは、経路情報にサブネットマスクを含むかどうかで クラスフルルーティングプロトコル と クラスレスルーティングプロトコル に分類されます。
- クラスフルルーティングプロトコル
経路情報の中にサブネットマスクを含まないプロトコルです。ネットワークアドレスのクラス(クラスA、B、C)に基づいてデフォルトのサブネットマスクを適用するため、可変長サブネットマスク(VLSM)には対応していません。代表例として RIP-1 やIGRPがあります。 - クラスレスルーティングプロトコル
経路情報の中にサブネットマスクを含むプロトコルです。可変長サブネットマスク(VLSM)やCIDR(Classless Inter-Domain Routing)に対応しています。代表例として RIP-2、OSPF、BGP-4 などがあります。
したがって、交換する経路情報の中にサブネットマスクが含まれていないダイナミックルーティングプロトコルは RIP-1 です。
各選択肢の解説
- ア: BGP-4
誤りです。BGP-4(Border Gateway Protocol version 4)は、インターネットなどのAS(自律システム)間で経路情報を交換するためのパスベクタ型ルーティングプロトコルであり、クラスレスルーティング(CIDR)に対応しているため、経路情報にサブネットマスクを含みます。 - イ: OSPF
誤りです。OSPF(Open Shortest Path First)は、AS内部で利用されるリンクステート型のルーティングプロトコルであり、クラスレスルーティングに対応しているため、経路情報にサブネットマスクを含みます。 - ウ: RIP-1
正解です。RIP-1(Routing Information Protocol version 1)は、AS内部で利用されるディスタンスベクタ型のプロトコルですが、クラスフルルーティングプロトコルであるため、経路情報にサブネットマスクを含みません。 - エ: RIP-2
誤りです。RIP-2はRIP-1を拡張したプロトコルであり、クラスレスルーティングに対応するようになったため、経路情報にサブネットマスクを含みます。