令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前 II 問7

IPv4のIPマルチキャストアドレスに関する記述として,適切なものはどれか。

解答・解説

正解: エ. IPマルチキャストアドレスの先頭の4ビットを除いた残りの28ビットは,受信するホストのグループを識別するために利用される。

IPv4におけるIPマルチキャストアドレス(クラスDアドレス)の仕様に関する問題です。

IPv4のIPアドレスは、用途に応じてクラスAからクラスEに分類されています。その中で、マルチキャスト通信(特定のグループに属する複数のホストへ同時にデータを送信する通信)に使用されるのがクラスDのアドレスです。

クラスDアドレスの特徴は以下の通りです。

  • アドレスの先頭4ビットが必ず 1110 に固定されています。
  • 全体の32ビットから先頭の4ビットを除いた 残りの28ビット が、受信するホストのグループ(マルチキャストグループ)を識別するためのグループIDとして利用されます。
  • IPアドレスの範囲は 224.0.0.0 〜 239.255.255.255 となります。

したがって、エの記述が適切です。

各選択肢の解説

  • ア:127.0.0.1はIPマルチキャストアドレスである。
    • 誤りです。127.0.0.1 はループバックアドレスと呼ばれ、自分自身(ローカルホスト)を示す特別なIPアドレスです。
  • イ:192.168.1.0/24のネットワークのIPマルチキャストアドレスは192.168.1.255である。
    • 誤りです。ホスト部のビットがすべて 1 となっている 192.168.1.255 は、該当ネットワーク内のすべてのホストにデータを送信するためのブロードキャストアドレス(ディレクティッドブロードキャストアドレス)です。
  • ウ:IPマルチキャストアドレスの先頭の4ビットは1111である。
    • 誤りです。マルチキャストアドレス(クラスD)の先頭4ビットは 1110 です。先頭が 1111 で始まるものは、将来の拡張のために予約されているクラスEのアドレス(240.0.0.0〜255.255.255.255)です。
  • エ:IPマルチキャストアドレスの先頭の4ビットを除いた残りの28ビットは,受信するホストのグループを識別するために利用される。
    • 正解です。残りの28ビットがマルチキャストグループIDとして機能します。

Spineチーム