令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問24
テクノロジセキュリティ管理インシデント対応・CSIRT・フォレンジックス
JPCERTコーディネーションセンター “CSIRTガイド” におけるインシデントマネジメントの業務のうち,インシデントハンドリングに含まれるものはどれか。
解答・解説
正解: エ. トリアージ
JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)が公開している「CSIRTガイド」において、CSIRTのサービス(業務)は大きく以下の3つに分類されています。
- 事後対応(Reactive Services):インシデント発生時に対応する業務
- 事前対応(Proactive Services):インシデントの発生を予防する業務
- セキュリティ品質管理(Security Quality Management Services):組織全体のセキュリティレベルを向上させる業務 インシデントハンドリングは、このうち「事後対応」の核となる業務であり、インシデントの検知から、トリアージ(影響範囲の特定や対応の優先度付け)、インシデントレスポンス(封じ込め、根絶、復旧)、報告までのプロセスを含みます。したがって、インシデントハンドリングに含まれる業務は「トリアージ」となります。
各選択肢の解説
- ア:インシデント対応演習 インシデント発生時の対応能力を高めるための訓練であり、「事前対応(Proactive Services)」に含まれます。
- イ:インシデント対応マニュアルの整備 平時から対応手順を明確にしておくための準備活動であり、「事前対応(Proactive Services)」に含まれます。
- ウ:脆弱性情報ハンドリング ソフトウェアなどの脆弱性情報を収集し、システムへの影響を評価・対応する業務です。CSIRTガイドでは、脆弱性対応(パッチ適用など)はインシデントハンドリングの外側にあるインシデントマネジメントの業務とされ、サービスリストの例でも「事後対応型サービス」の中でインシデントハンドリングとは別の「脆弱性ハンドリング」として挙げられています。
- エ:トリアージ 正解です。発生したインシデントの深刻度や影響度を評価し、対応の優先順位を決定するプロセスであり、「事後対応(Reactive Services)」における「インシデントハンドリング」の一部です。