令和元年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問1
テクノロジシステム開発技術モデリング記法(UML・DFD・状態遷移)
図は,階層化された DFD における,あるレベルの DFD の一部である。プロセス1を子プロセスに分割して詳細化した DFD のうち,適切なものはどれか。ここで,プロセス1の子プロセスは,プロセス 1-1,1-2 及び 1-3 とする。

図の説明テキスト
問題文に対応するあるレベルのDFDの一部。
- 外部(左側)からプロセス「1」(円)へ2本のデータフロー(矢印)が入力されている。
- プロセス「1」からプロセス「2」(円)へ1本のデータフローが出力されている。
- プロセス「1」からプロセス「3」(円)へ1本のデータフローが出力されている。
- プロセス「2」からデータストア(二重水平線)へ1本のデータフローが出力されている。
- データストアからプロセス「3」へ1本のデータフローが出力されている。
- プロセス「3」から外部(右上)へ1本のデータフローが出力されている。
解答・解説
正解: イ.
DFD(Data Flow Diagram) を階層化してプロセスを詳細化する際は、以下の2つの基本ルールを満たす必要があります。
バランシング(整合性の維持)
親プロセスに対する入出力のデータフロー(矢印)の数・向きと、詳細化された子プロセス全体に対する入出力のデータフローの数・向きが一致している必要があります。
問題の図(親レベル)における プロセス1 の入出力は以下の通りです。- 外部からの入力: 2本
- 外部(プロセス2、プロセス3)への出力: 2本
プロセスの基本条件
DFDの各プロセスは「入力データを処理して出力データに変換する機能」を表すため、すべてのプロセス(1-1、1-2、1-3)には少なくとも1本以上の入力データフローと1本以上の出力データフローが存在しなければなりません。
これらの条件をすべて満たしているのは イ です。
各選択肢の解説
- ア: 外部からの入力データフローが1本しかなく(親プロセスは2本)、入出力の整合性(バランシング)がとれていません。
- イ: 正解です。外部からの入力が2本(プロセス1-1へ1本、1-2へ1本)、外部への出力が2本(プロセス1-1から1本、1-3から1本)であり、親プロセス1と入出力数が一致しています。また、すべての子プロセス(1-1、1-2、1-3)に入力と出力の両方が存在します。
- ウ: 外部への出力データフローが1本しかなく(親プロセスは2本)、またプロセス1-2からの出力データフローが存在しないため不適切です。
- エ: 外部との入出力はそれぞれ2本ずつで一致していますが、プロセス1-2への入力データフローが存在しないため不適切です。



