令和4年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前II 問14

入出金管理システムから出力された入金データファイルを,売掛金管理システムが読み込んでマスタファイルを更新する。入出金管理システムから売掛金管理システムに受け渡されたデータの正確性及び網羅性を確認するコントロールはどれか。

解答・解説

正解: ウ. 入金額及び入金データ件数のコントロールトータルのチェック

システム間のデータ受け渡しにおいて、データが欠落や重複なく正確に送信・受信されたか(正確性及び網羅性)を確認するためには、送受信の前後でデータ件数や金額などの合計値を比較する手法が有効です。

正解であるウの「入金額及び入金データ件数のコントロールトータルのチェック」は、この手法に該当します。コントロールトータルチェックとは、処理対象となるデータの件数や特定の項目の合計値(金額など)をあらかじめ計算しておき、処理後の結果と照合することで、データの漏れや重複、誤りがないかを確認するコントロール(統制活動)のことです。これにより、入出金管理システムから売掛金管理システムへデータが正しく受け渡されたかを検証できます。

各選択肢の解説

  • ア 売掛金管理システムにおける入力データと出力結果とのランツーランコントロール
    ランツーランコントロールは、一連の処理(ラン)において、前段の処理結果の合計値と後段の処理入力の合計値を照合する手法です。この選択肢は「売掛金管理システム内」でのコントロールを指しており、システム間(入出金管理システムから売掛金管理システム)のデータの受け渡しの確認手段としては不適切です。
  • イ 売掛金管理システムのマスタファイル更新におけるタイムスタンプ機能
    タイムスタンプ機能は、電子データがある時刻に存在していたこと、およびそれ以降改ざんされていないことを証明する技術です。処理日時の記録には役立ちますが、受け渡されたデータ全体の正確性や網羅性の確認には適していません。
  • ウ 入金額及び入金データ件数のコントロールトータルのチェック
    正解です。システム間で受け渡されるデータの件数や金額の合計値を照合することで、データの正確性と網羅性を効果的に確認できます。
  • エ 入出金管理システムへの入力のエディットバリデーションチェック
    エディットバリデーションチェックは、データ入力時に値の形式や範囲などが論理的・物理的に正しいか(妥当性)を検証する機能です。入力時の誤りを防ぐためのものであり、システム間のデータ受け渡しの正確性・網羅性を確認するものではありません。

Spineチーム