令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問題 問76

製品X,Yを1台製造するのに必要な部品数は,表のとおりである。製品1台当たりの利益がX,Yともに1万円のとき,利益は最大何万円になるか。ここで,部品Aは120個,部品Bは60個まで使えるものとする。

図表 bb_41_1
図の説明テキスト

単位 個

部品 \ 製品 X Y
A 3 2
B 1 2
解答・解説

正解: ウ. 45

この問題は、与えられた制約条件の下で利益を最大化する線形計画問題です。
製品Xの製造台数を xx 台、製品Yの製造台数を yy 台とします。

  1. 目的関数の立式
    製品1台当たりの利益はX、Yともに1万円であるため、利益(万円)を表す目的関数 ZZ は以下の式になります。
    Z=x+yZ = x + y
    これを最大化する x,yx, y の組み合わせを求めます。

  2. 制約条件の立式
    画像「単位 個」の表と問題文の条件から、使用できる部品の上限についての不等式を立てます。

  • 部品Aについて:製品Xに3個、製品Yに2個使用し、最大120個まで使えるため
    3x+2y≤1203x + 2y \le 120
  • 部品Bについて:製品Xに1個、製品Yに2個使用し、最大60個まで使えるため
    x+2y≤60x + 2y \le 60
  • また、製造台数は0以上であるため
    x≥0,y≥0x \ge 0, \quad y \ge 0
  1. 最大値の算出
    利益が最大となるのは、不等式が表す領域の頂点(境界線の交点)です。連立方程式を解いて交点を求めます。
    3x+2y=1203x + 2y = 120
    x+2y=60x + 2y = 60
    上の式から下の式を引くと、
    2x=60  ⟹  x=302x = 60 \implies x = 30
    x=30x = 30 を下の式に代入すると、
    30+2y=60  ⟹  2y=30  ⟹  y=1530 + 2y = 60 \implies 2y = 30 \implies y = 15
    交点は (x,y)=(30,15)(x, y) = (30, 15) となります。

他の領域の頂点における利益も確認します。

  • (x,y)=(0,0)(x, y) = (0, 0) のとき:利益 0+0=00 + 0 = 0 万円
  • (x,y)=(40,0)(x, y) = (40, 0) のとき(部品Aを使い切る):利益 40+0=4040 + 0 = 40 万円
  • (x,y)=(0,30)(x, y) = (0, 30) のとき(部品Bを使い切る):利益 0+30=300 + 30 = 30 万円
  • (x,y)=(30,15)(x, y) = (30, 15) のとき(部品A, Bを両方使い切る):利益 30+15=4530 + 15 = 45 万円

以上より、利益の最大値は 45 万円となり、正解は「ウ」です。

各選択肢の解説

  • ア: 製品Yのみを部品Bの上限まで製造した場合(x=0,y=30x=0, y=30)の利益ですが、最大値ではありません。
  • イ: 製品Xのみを部品Aの上限まで製造した場合(x=40,y=0x=40, y=0)の利益ですが、最大値ではありません。
  • ウ: 正解です。制約条件を満たしつつ利益が最大(x=30,y=15x=30, y=15)となる値です。
  • エ: 条件を無視して計算した誤答です。例えば利益が60万円になるためには x+y=60x+y=60 となる必要がありますが、これらはいずれも部品Aや部品Bの使用上限をオーバーするため製造できません。

Spineチーム