令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問題 問40
テクノロジセキュリティ技術Webアプリケーション・ソフトウェアの脆弱性
Webブラウザのcookieに関する設定と,それによって期待される効果の記述のうち,最も適切なものはどれか。
解答・解説
正解: イ. サードパーティcookieをブロックする設定によって,当該Webブラウザが複数のWebサイトを閲覧したときにトラッキングされないようになる。
Webブラウザにおける cookie(クッキー) は、Webサイトが利用者のブラウザにデータを一時的に保存し、状態を管理するための仕組みです。cookieの発行元のドメインによって、大きく二つに分類されます。
- ファーストパーティcookie:現在アクセスしているWebサイトのドメインから直接発行されるcookie。ログイン状態の維持やショッピングカートの情報保存などに用いられます。
- サードパーティcookie:現在アクセスしているWebサイト以外のドメイン(広告配信サーバーなど)から発行されるcookie。複数のWebサイトを横断して利用者の行動履歴を収集(トラッキング)し、興味関心に合わせた広告を配信する目的などで用いられます。
サードパーティcookieをブロックする設定 を有効にすることで、利用者が複数のWebサイトを閲覧した際に、横断的な行動追跡(クロスサイトトラッキング)が行われるのを防ぐことができます。したがって、最も適切な記述は「イ」となります。
各選択肢の解説
- ア: 誤りです。閲覧したコンテンツのキャッシュが保持されなくなり、ほかの利用者に閲覧履歴が知られないようにする設定は、プライベートブラウジング(シークレットモード) 機能や、ブラウザ終了時のキャッシュ・履歴クリア設定による効果です。
- イ: 正解です。サードパーティcookieをブロックすることで、複数のWebサイトを横断したトラッキングを防ぐことができます。
- ウ: 誤りです。cookieはサーバーとクライアント間で状態を管理するためのデータであり、cookieのハッシュ値を用いてWebサイトの改ざんを検知する機能はありません。
- エ: 誤りです。デジタル証明書の失効情報を入手し、証明書の有効性を確認する仕組みは、CRL(証明書失効リスト) や OCSP(Online Certificate Status Protocol) によるものであり、ファーストパーティcookieとは関係がありません。