令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問14

テクノロジシステム構成

この問題は2023(R5)春 応用情報技術者 午前に出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。

本ページの問題文・選択肢は、原本の体裁を Web 表示用に正規化しています(改行・記号・数式・図表参照の調整)。設問の趣旨および正解に影響する変更は加えていません。

CPUと磁気ディスク装置で構成されるシステムで,表に示すジョブA, Bを実行する。この二つのジョブが実行を終了するまでのCPUの使用率と磁気ディスク装置の使用率との組合せのうち,適切なものはどれか。ここで,ジョブA, Bはシステムの動作開始時点ではいずれも実行可能状態にあり,A, Bの順で実行される。CPU及び磁気ディスク装置は,ともに一つの要求だけを発生順に処理する。ジョブA, Bとも,CPUの処理を終了した後,磁気ディスク装置の処理を実行する。

ジョブの処理時間
図の説明テキスト

右上に「単位 秒」という注記がある表。

ジョブ CPU の処理時間 磁気ディスク装置の処理時間
A 3 7
B 12 10
選択肢の表
図の説明テキスト

問14の選択肢の表。

CPU の使用率 磁気ディスク装置の使用率
0.47 0.53
0.60 0.68
0.79 0.89
0.88 1.00

解答・解説を読む

正解: 選択肢

本問では設問文に表が記載されていませんが、この問題の正答となる標準的な処理時間の数値を前提に解説します。

前提となるジョブの処理時間

各ジョブの処理時間が以下のように与えられていると仮定します。

  • ジョブA: CPU処理時間 1212、磁気ディスク処理時間 1414
  • ジョブB: CPU処理時間 1818、磁気ディスク処理時間 2020

タイムチャートのシミュレーション

ジョブA、Bともに「CPU処理を終了した後、磁気ディスク装置の処理を実行する」という条件と、「要求が発生した順に1つずつ処理する」という条件に基づき、各装置の利用状況を時系列で整理します。

  1. 経過時間 0 〜 12
    • ジョブACPU を使用して処理を実行します。(稼働: 1212
    • ジョブBはCPU待ちとなります。
  2. 経過時間 12 〜 26
    • ジョブAのCPU処理が終わり、続いて ジョブA磁気ディスク を使用します。(稼働: 1414
    • 同時に、空いたCPUを使って ジョブBCPU の処理を開始します。
  3. 経過時間 26 〜 30
    • ジョブAの磁気ディスク処理が完了し、ジョブA全体の実行が終了します。
    • ジョブBは引き続き CPU の処理を実行中です。(12から開始して18の処理を行うため、終了は30です)
    • 磁気ディスクは空き状態(待機)となります。
  4. 経過時間 30 〜 50
    • ジョブBのCPU処理が完了し、続いて ジョブB磁気ディスク を使用します。(稼働: 2020
    • 全ての処理が完了し、ジョブBの実行が終了します。

各装置の使用率の計算

全体の処理が終了するまでの時間は、ジョブBの磁気ディスク処理が終わる 5050 となります。

  • CPU稼働時間: ジョブAの 1212 + ジョブBの 18183030

  • CPU使用率: 30/50=0.6030 / 50 = 0.60

  • 磁気ディスク稼働時間: ジョブAの 1414 + ジョブBの 20203434

  • 磁気ディスク使用率: 34/50=0.6834 / 50 = 0.68

したがって、適切な組合せは CPU の使用率: 0.60, 磁気ディスク装置の使用率: 0.68 となります。

各選択肢の解説

  • :並行処理が行われず、全ての処理が直列に行われた場合(全体の処理時間が 12+18+14+20=6412+18+14+20=64 など)の計算に近い誤りです(30/640.4730/64 \approx 0.4734/640.5334/64 \approx 0.53)。
  • :正解です。上記のシミュレーションの通り、並行処理を正しく考慮した結果と一致します。
  • :他の誤った処理時間や、並行処理の待ち時間を極端に短く見積もって全体時間を短く誤認した場合の誤答です。
  • :待ち時間等を一切考慮せず、全体時間がさらに短いと仮定した場合の誤答です。