令和5年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前 II 問題 問18

1台のサーバと複数台のクライアントが,1 Gビット/秒の LAN で接続されている。業務のピーク時には,クライアント 1台につき 1分当たり 6 Mバイトのデータをサーバからダウンロードする。このとき,同時使用してもピーク時に業務を滞りなく遂行できるクライアント数は何台までか。ここで,LAN の伝送効率は 50%,サーバ及びクライアント内の処理時間は無視できるものとし,1 Gビット/秒=10910^9 ビット/秒,1 Mバイト=10610^6 バイトとする。

解答・解説

正解: イ. 625

本設問は、ネットワークの伝送時間とデータ量から、同時に処理できるクライアント数を求める計算問題です。計算の際は、単位(ビットとバイト)および時間(秒と分)を揃えることが重要です。

1. ネットワークの実効伝送速度の計算

LANの伝送速度は 1 Gビット/秒(10910^9 ビット/秒)ですが、伝送効率が 50% であるため、実際に利用できる実効伝送速度は以下のようになります。

  • 実効伝送速度 = 109×0.5=500×10610^9 \times 0.5 = 500 \times 10^6 ビット/秒

2. 1分間あたりの伝送可能データ量の計算

設問では「1分当たり」の通信量が与えられているため、ネットワークが1分間(60秒)に伝送できるデータ量を求めます。

  • 1分間の伝送可能データ量 = 500×106500 \times 10^6 ビット/秒 ×60\times 60 秒 = 30,000×10630,000 \times 10^6 ビット

3. クライアント1台あたりの必要データ量の計算

クライアント1台が1分間にダウンロードするデータ量は 6 Mバイトです。ネットワークの速度は「ビット」で計算しているため、バイトをビットに変換(1バイト = 8ビット)します。

  • 1台あたりのデータ量 = 6×1066 \times 10^6 バイト ×8\times 8 = 48×10648 \times 10^6 ビット

4. 最大クライアント数の計算

ネットワーク全体で1分間に伝送できるデータ量を、クライアント1台あたりのデータ量で割ることで、同時使用可能な最大クライアント数を求めます。

  • 最大クライアント数 = 30,000×10648×106=30,00048=625\frac{30,000 \times 10^6}{48 \times 10^6} = \frac{30,000}{48} = 625 台

したがって、正解は イ(625)となります。

各選択肢の解説

  • ア: 誤り。伝送速度(1秒あたり)を1台あたりのデータ量(1分あたり)で割ってしまった場合(時間を揃え忘れた場合)の誤答です(50048≈10.4\frac{500}{48} \approx 10.4 台)。
  • イ: 正解です。
  • ウ: 誤り。伝送効率の 50% を考慮せずに計算してしまった場合の誤答です(60,00048=1,250\frac{60,000}{48} = 1,250 台)。
  • エ: 誤り。バイトからビットへの単位変換(×8\times 8)を忘れて計算してしまった場合の誤答です(30,0006=5,000\frac{30,000}{6} = 5,000 台)。

Spineチーム