令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問80
マネジメントステークホルダー・要員
技術者倫理の遵守を妨げる要因の一つとして,集団思考というものがある。集団思考の説明として,適切なものはどれか。
解答・解説
正解: エ. 強い連帯性をもつチームが自らへの批判的思考を欠いて,不合理な合意へと達すること
正解は エ です。解答の根拠となる 集団思考(グループシンク) について解説します。 強い連帯性や凝集性をもつ集団において、合意形成を優先するあまり、多様な意見や批判的な思考が失われ、結果として不合理な意思決定をしてしまう心理的現象のことです。技術者倫理の文脈では、安全性や倫理上の懸念があっても「皆が賛成しているから」と同調圧力が働き、組織ぐるみの不祥事や事故を引き起こす要因となります。
各選択肢の解説
- ア: 自分とは違った視点から事態を見ることができず、客観性に欠けることは、微視的見方(マイクロスコピック・ビジョン) や自己中心的な思考の説明であり、誤りです。
- イ: 組織内の権威に無批判的に服従することは、権威への服従 の説明であり、誤りです。
- ウ: 正しいことが何かは知っているが、それを実行する勇気や決断力に欠けることは、倫理的勇気の欠如 や モラル・ミュートネス(道徳的沈黙) の説明であり、誤りです。
- エ: 正解。強い連帯性をもつチームが自らへの批判的思考を欠いて、不合理な合意へと達することは、集団思考 の適切な説明です。