令和3年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問9
三つの媒体A〜Cに次の条件でファイル領域を割り当てた場合,割り当てた領域の総量が大きい順に媒体を並べたものはどれか。
〔条件〕
- ファイル領域を割り当てる際の媒体選択アルゴリズムとして,空き領域が最大の媒体を選択する方式を採用する。
- 割当て要求されるファイル領域の大きさは,順に90,30,40,40,70,30(Mバイト)であり,割り当てられたファイル領域は,途中で解放されない。
- 各媒体は容量が同一であり,割当て要求に対して十分な大きさをもち,初めは全て空きの状態である。
- 空き領域の大きさが等しい場合には,A,B,Cの順に選択する。
解答・解説
正解: エ. C,B,A
各媒体(A、B、C)の容量は同一であるため、「空き領域が最大」の媒体を選択することは、「割り当て済みのファイル領域(使用量)が最小」の媒体を選択することと同じです。初期状態では、すべての媒体の使用量は 0 Mバイトです。
条件に従い、順にファイル領域を割り当てていきます。空き領域が等しい(使用量が等しい)場合は、A、B、C の順に優先して割り当てます。
要求サイズ 90
- 使用量:A = 0, B = 0, C = 0
- 判定:空き領域がすべて等しいため、条件4により優先順位の高い A を選択します。
- 割当後:A = 90, B = 0, C = 0
要求サイズ 30
- 使用量:A = 90, B = 0, C = 0
- 判定:空き領域が最大(使用量が最小)なのは B と C です。条件4により優先順位の高い B を選択します。
- 割当後:A = 90, B = 30, C = 0
要求サイズ 40
- 使用量:A = 90, B = 30, C = 0
- 判定:空き領域が最大なのは C です。
- 割当後:A = 90, B = 30, C = 40
要求サイズ 40
- 使用量:A = 90, B = 30, C = 40
- 判定:空き領域が最大なのは B です。
- 割当後:A = 90, B = 70, C = 40
要求サイズ 70
- 使用量:A = 90, B = 70, C = 40
- 判定:空き領域が最大なのは C です。
- 割当後:A = 90, B = 70, C = 110
要求サイズ 30
- 使用量:A = 90, B = 70, C = 110
- 判定:空き領域が最大なのは B です。
- 割当後:A = 90, B = 100, C = 110
すべての割り当てが完了した時点での、各媒体に割り当てられたファイル領域の総量は以下の通りです。
- A:90 Mバイト
- B:100 Mバイト
- C:110 Mバイト
これを大きい順に並べると C,B,A となります。
各選択肢の解説
- ア:最終的な領域の総量が最小の A が先頭になっており、誤りです。
- イ:最終的な領域の総量が最小の A が先頭になっており、誤りです。
- ウ:割り当ての計算過程を誤った結果の順序であり、誤りです。
- エ:正解です。計算結果の通り、C(110 Mバイト)、B(100 Mバイト)、A(90 Mバイト)の順になります。