MTBF (Mean Time Between Failures: 平均故障間隔) は、システムが正常に稼働している平均時間を示します。
MTTR (Mean Time To Repair: 平均修復時間) は、システムの修理に費やされる平均時間を示します。
アベイラビリティ(稼働率)は、システムが本来の機能を維持している割合であり、以下の式で計算されます。
稼働率=MTBF+MTTRMTBF
本設問では、MTBFとMTTRがともに1.5倍になるとされています。この条件を式に当てはめると以下のようになります。
新しい稼働率=1.5×MTBF+1.5×MTTR1.5×MTBF
=1.5×(MTBF+MTTR)1.5×MTBF
=MTBF+MTTRMTBF
分子と分母の「1.5」が約分されるため、結果として元の稼働率の式と完全に一致します。したがって、稼働率は変わらないことになります。
各選択肢の解説
- ア(32): 誤り。MTBFやMTTRが単独で変化した場合などに現れる誤った数値です。
- イ(1.5): 誤り。稼働率は割合(最大1または100%)であり、MTBFが1.5倍になったからといって稼働率自体が1.5倍になるわけではありません。
- ウ(2.25): 誤り。1.5の2乗(1.5×1.5=2.25)ですが、稼働率の計算において乗算は行われません。
- エ(変わらない): 正解。式で示した通り、分子と分母の増加率が同じであるため、稼働率の値は維持されます。