シーケンス図(しーけんすず)
複数のオブジェクトや構成要素の間で交わされるメッセージのやり取りを、時間経過に沿って表すUMLの相互作用図。登場する要素を上部に横並びで配置し、そこから下へ伸びる生存線(ライフライン)の間に、呼び出しや応答の順序を上から下へ矢印で記述する。
詳細解説
図の上部に並ぶ四角形は、相互作用に参加するオブジェクトやサブシステムを表します。それぞれの四角形から下向きに引かれた破線が生存線であり、縦方向が上から下へ進む時間軸となります。要素間の通信やメソッド呼び出しは、生存線の間を結ぶ横向きの矢印(メッセージ)で表現し、処理が実行されている期間は生存線上の縦長の長方形(実行仕様)で示します。

矢印の形状には意味があり、呼び出し先の処理が終わるまで待つ同期メッセージは実線に塗りつぶした矢印、待たずに次の処理へ進む非同期メッセージは実線に開いた矢印、処理結果の返却を表す応答メッセージは破線の矢印で描き分けます。イベント駆動型のプログラムや通信プロトコルなど、複数の要素がどのタイミングで連携するかを設計・把握する場面で用いられます。業務や処理の制御フローを追うアクティビティ図、データの流れに着目するDFD、単一要素の内部状態の移り変わりを表す状態遷移図とは、複数の要素間の時系列のやり取りに焦点を当てる点で区別されます。
シーケンス図が問われた過去問
- 2017(H29)秋 午前II 問7イベント駆動型のアプリケーションにおけるイベント処理のタイミングを設計するのに有用なものはどれか。
- 2021(R3)春 午前II 問4イベント駆動型のアプリケーションプログラムにおけるイベント処理のタイミングを設計するのに有用なものはどれか。
- 2022(R4)秋 午前II 問19イベント駆動型のアプリケーションプログラムにおける,時系列でのオブジェクト間の相互作用を設計するのに有用なものはどれか。