令和3年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前II 問23
テクノロジデータベース障害回復・バックアップ
媒体障害により停止したデータベースを回復するときに使用するデータとして,適切なものはどれか。
解答・解説
正解: ウ. データベースのバックアップコピーと,バックアップ取得以降に発生した全てのトランザクションのログデータ
データベースにおける媒体障害(ハードディスクの故障など、物理的な記憶媒体の破損による障害)から回復するためには、障害発生直前の状態までデータを復旧させる必要があります。この回復処理をロールフォワードと呼びます。
ロールフォワードによる回復には、以下の手順とデータを使用します。
- バックアップファイル(データベースのバックアップコピー) を用いて、バックアップ取得時点の状態にデータベースを復元します。
- その後、バックアップ取得以降から障害発生時までに発生したトランザクションの ログデータ(更新後ログ) を用いて、データベースに対する更新処理を再現(再実行)します。
したがって、回復に使用するデータとして適切なのは「データベースのバックアップコピーと、バックアップ取得以降に発生した全てのトランザクションのログデータ」です。
各選択肢の解説
- ア: トランザクションが異常終了した場合や、システム障害発生時に完了していなかったトランザクションによる変更を取り消す(ロールバック)ために使用するのは、更新前ログです。媒体障害の回復手段ではありません。
- イ: 障害発生時に処理途中(未コミット)だったトランザクションを取り消す(ロールバック)ためのデータに関する記述であり、媒体障害からの回復手順ではありません。
- ウ: 正解です。媒体障害からの回復(ロールフォワード)には、物理的なバックアップコピーと、その後の更新履歴であるログデータが必要です。
- エ: システム障害からの回復時において、ログのどの時点から回復作業を始めるべきかを特定するためにチェックポイントレコードが参照されます。しかし、データファイルそのものが失われる媒体障害の回復にはバックアップファイル自体が必要です。また、データベースバッファの内容はメインメモリ上にあるため、障害によってシステムが停止した場合には一般的に失われます。