令和4年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前II 問24

図は,組織内のTCP/IPネットワークに接続しているクライアントが,プロキシサーバ,ルータ,インターネットを経由して組織外のWebサーバを利用するときの経路を示している。この通信のTCPコネクションが設定される場所はどれか。

ネットワーク経路を示す構成図
図の説明テキスト

ネットワーク経路を示す構成図。点線で囲まれた「組織内ネットワーク」の中に「クライアント」と「プロキシサーバ」の四角枠があり、それぞれが黒い四角の接続点を介して線で結ばれている。プロキシサーバから組織内ネットワークの外にある「ルータ」の四角枠へ線が引かれている。「ルータ」からは楕円形の「インターネット」へ接続され、さらに「インターネット」から「Webサーバ」の四角枠へと順に線で接続されている。

解答・解説

正解: イ. クライアントとプロキシサーバの間,プロキシサーバとWebサーバの間

プロキシサーバは、組織内ネットワークのクライアントに代わって、インターネット上のサーバと通信を行うアプリケーション層のゲートウェイ(代理サーバ)です。

図の構成において、クライアントがWebサーバを利用する場合、通信は以下のようになります。

  1. クライアントは、まず組織内ネットワークのプロキシサーバに対してTCPコネクションを確立し、リクエストを送信します。
  2. プロキシサーバはリクエストを受け取ると、クライアントの代理として、インターネット上のWebサーバに対して新たなTCPコネクションを確立し、通信を行います。

途中にあるルータは、ネットワーク層(IP層)でパケットの宛先を見て適切な経路へ転送(ルーティング)する機器です。トランスポート層のプロトコルであるTCPのコネクションはルータでは終端されません。

したがって、TCPコネクションが設定される場所は「クライアントとプロキシサーバの間」および「プロキシサーバとWebサーバの間」となります。

各選択肢の解説

  • ア:プロキシサーバが代理で通信を行うため、クライアントとWebサーバの間に直接TCPコネクションは設定されません。
  • イ:正解です。プロキシサーバを挟んで、クライアント側とWebサーバ側のそれぞれにTCPコネクションが設定されます。
  • ウ:ルータはネットワーク層でパケットを転送する機器であり、TCPコネクションの終端にはなりません。
  • エ:ルータはTCPコネクションを終端せず、また、クライアントはルータではなくプロキシサーバとコネクションを設定するため誤りです。

Spineチーム