令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問題 問52
マネジメント進捗管理スケジュールネットワーク・短縮技法
次のプレシデンスダイアグラムで表現されたプロジェクトスケジュールネットワーク図を,アローダイアグラムに書き直したものはどれか。ここで,プレシデンスダイアグラムの依存関係は全てFS関係とする。

図の説明テキスト
プレシデンスダイアグラム。左端の「開始」から作業A, Bへ分岐。上段に作業A, C, E, G、下段に作業B, D, F, Hが並ぶ。依存関係の矢印は、開始→A, 開始→B, A→C, A→F, B→D, C→E, D→F, E→G, F→H, G→終了, H→終了(Aから出る矢印はCとFの2本で、Dへの矢印はない)。右下に凡例があり、上段が二つに区切られた枠の下段に「作業名」が入ることを示している。

図の説明テキスト
アローダイアグラムの凡例。
「凡例」の文字の下に、ノード(丸)からノードへの実線矢印があり「作業名」と記されている。
その下に破線矢印があり「はダミー作業」と記されている。
解答・解説
正解: イ.
問題のプレシデンスダイアグラムにおける各作業の依存関係(先行作業)を読み解くと、以下のようになります。
- 作業A, 作業B: 先行作業なし(「開始」から直結)
- 作業C: 作業Aが完了すると開始可能
- 作業D: 作業Bが完了すると開始可能
- 作業E: 作業Cが完了すると開始可能
- 作業F: 作業Aと作業Dの両方が完了すると開始可能(AおよびDからの矢印が入っている)
- 作業G: 作業Eが完了すると開始可能
- 作業H: 作業Fが完了すると開始可能
アローダイアグラムへ書き直す際の最大のポイントは、「作業Cは作業Aのみに依存し、作業Fは作業Aと作業Dの両方に依存する」という関係を正しく表現できているかどうかです。
これを表現するためには、作業Aの終了を示す結合点(ノード)から、作業Fの開始を示す結合点へ向かうダミー作業(破線の矢印)が必要になります。このダミー作業によって、作業Fの開始条件に作業Aの完了を含めることができます。
各選択肢の解説
- アの図表: ダミー作業が存在しません。作業Fの開始ノードには作業Dの矢印しか入っていないため、作業Fが作業Dの完了のみに依存する形になっており、誤りです。
- イの図表(正解): 作業Aの終了ノードから作業Cが開始しており、同時に作業Aの終了ノードから作業Fの開始ノードへダミー作業が引かれています。これにより、作業Fは作業Dと作業Aの両方の完了を待って開始されることが正しく表現されています。
- ウの図表: 作業Aの終了ノードから、作業Fの開始ノードへのダミー作業に加えて、作業Hの開始ノードへもダミー作業が引かれています。プレシデンスダイアグラムにおいて作業Hの先行作業は作業Fのみであるため、誤りです。
- エの図表: 作業Aの終了ノードから作業Hの開始ノードへダミー作業が引かれています。この図では作業Fが作業Dのみに依存し、作業Hが作業Aと作業Fに依存することになってしまうため、誤りです。



