令和7年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問題 問5

端末から 400 バイトの電文を送信し,ホストコンピュータが 600 バイトの電文を返信するトランザクション処理システムがある。回線速度を 1×1061 \times 10^6 ビット/秒,回線の伝送効率を 80%,ホストコンピュータのトランザクション当たりの処理時間を 40 ミリ秒とする。ホストコンピュータでの処理待ち時間,伝送制御のための処理時間などは無視できるとした場合,端末における電文の送信開始から受信完了までの時間は何ミリ秒か。ここで,1 バイトは 8 ビットであるものとする。

解答・解説

正解: エ. 50

端末における電文の送信開始から受信完了までの時間は、「送信にかかる時間」「ホストコンピュータでの処理時間」「受信にかかる時間」の合計で求められます。

  1. データ量のビット変換
  • 1バイトは8ビットであるため、各電文をビット単位に変換します。
  • 送信データ量: 400×8=3200400 \times 8 = 3200 ビット
  • 受信データ量: 600×8=4800600 \times 8 = 4800 ビット
  1. 実効伝送速度の計算
  • 回線速度が 1×1061 \times 10^6 ビット/秒で、伝送効率が 80%(0.8)であるため、実際の伝送速度は以下のようになります。
  • 実効伝送速度: 106×0.8=800,00010^6 \times 0.8 = 800,000 ビット/秒
  1. 各処理にかかる時間の計算
  • 送信にかかる時間: 3200÷800,000=0.0043200 \div 800,000 = 0.004 秒 = 4 ミリ秒
  • ホストコンピュータの処理時間: 40 ミリ秒
  • 受信にかかる時間: 4800÷800,000=0.0064800 \div 800,000 = 0.006 秒 = 6 ミリ秒
  1. 合計時間の計算
  • 全てを合計します。
  • 4+40+6=504 + 40 + 6 = 50 ミリ秒

以上より、全体の所要時間は 50 ミリ秒 となります。

各選択肢の解説

  • ア: 誤り。伝送時間(送信4ミリ秒 + 受信6ミリ秒 = 10ミリ秒)のみを計算しており、ホストコンピュータの処理時間を含んでいません。
  • イ: 誤り。送信時間(4ミリ秒)とホスト処理時間(40ミリ秒)の合計です。受信時間を足し忘れています。
  • ウ: 誤り。受信時間(6ミリ秒)とホスト処理時間(40ミリ秒)の合計です。送信時間を足し忘れています。
  • エ: 正解。すべての時間を正しく合計した値です。

Spineチーム