期待金額価値(きたいきんがくかち)
別表記: EMV
不確実性を伴う意思決定やリスクの定量的分析において、起こり得る各事象の発生確率と、その事象が生じたときの金銭的影響を掛け合わせて合計した統計的な期待値。英語の Expected Monetary Value の頭文字から EMV と略され、プラスの効果をもたらす好機は正の値、マイナスに働く脅威は負の値で表す。
詳細解説
1つのリスク事象に対する基本の式は「EMV = 事象の発生確率 × 発生時の影響金額」です。需要の変動など複数のシナリオに分かれる投資案を評価するときは、各シナリオの確率と金額の積をすべて足し合わせ、デシジョンツリー分析などと組み合わせて最も有利な選択肢を選ぶ判断材料にします。
EMVは確率で重み付けした平均値であり、1回の結果として実際にその金額が生じるわけではありません。たとえば発生確率20%で損失500万円の脅威のEMVはマイナス100万円ですが、実際には発生すれば500万円の損失、発生しなければ損失なしのどちらかになります。識別した脅威と好機のEMVを積み上げた値は、リスクに備える予備費の大きさを見積もる手掛かりにもなります。
期待金額価値が問われた過去問
- 2023(R5)秋 午前II 問11リスクマネジメントに使用する EMV(期待金額価値)の算出に用いる式はどれか。
- 2024(R6)春 午前 問54工場の生産能力を増強する方法として,新規システムを開発する案と既存システムを改修する案とを検討している。次の条件で,期待金額価値の高い案を採
- 2024(R6)春 午前I 問19工場の生産能力を増強する方法として,新規システムを開発する案と既存システムを改修する案とを検討している。次の条件で,期待金額価値の高い案を採
- 2025(R7)秋 午前 問54自動生産システムの増強に関する次のデシジョンツリーにおいて,新規にシステムを開発する場合の期待金額価値(EMV)は何億円か。
期待金額価値が登場する過去問
- 2022(R4)秋 午前II 問12工場の生産能力を増強する方法として,新規システムを開発する案と既存システムを改修する案とを検討している。次の条件で,期待金額価値の高い案を採
- 2024(R6)春 午前I 問123Dセキュア 2.0 (EMV 3-D セキュア) は,オンラインショッピングにおけるクレジットカード決済時に,不正取引を防止するための本人
- 2024(R6)春 午前 問353Dセキュア 2.0 (EMV 3-D セキュア) は, オンラインショッピングにおけるクレジットカード決済時に, 不正取引を防止するための