令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前II 問19
テクノロジセキュリティ技術ネットワークネットワーク防御・セキュリティ製品有線LAN・スイッチング
VLAN機能をもった1台のレイヤ3スイッチに40台のPCを接続している。スイッチのポートをグループ化して複数のセグメントに分けたとき,スイッチのポートをセグメントに分けない場合に比べて得られるセキュリティ上の効果の一つはどれか。
解答・解説
正解: イ. スイッチが,PCからのブロードキャストパケットの到達範囲を制限するので,アドレス情報の不要な流出のリスクを低減できる。
正解は イ です。
VLAN(Virtual LAN:仮想LAN)は、スイッチのポートを論理的にグループ化し、物理的な接続形態とは独立してネットワークセグメントを分割する技術です。VLANを用いてセグメントを分けることで、以下の効果が得られます。
- ブロードキャストドメインの分割: ブロードキャストパケット(ネットワーク内の全端末宛の通信)の到達範囲が、同じVLAN(セグメント)内に制限されます。
- これにより、ARP要求などによって送信されるMACアドレスやIPアドレスといった情報が他のセグメントに届かなくなるため、アドレス情報の不要な流出のリスクを低減することができます。
各選択肢の解説
- ア:スイッチが、PCから送出されるICMPパケットを同一セグメント内も含め、全て遮断するのは、パケットフィルタリングの機能です。VLANによってセグメントを分けたことによる直接的な効果ではありません。
- イ:正解です。VLANによるセグメント分割によりブロードキャストドメインが分割され、ブロードキャストパケットの到達範囲が制限されるため、情報流出のリスクを低減できます。
- ウ:MACアドレスから接続可否を判別するのは、MACアドレス認証やスイッチのポートセキュリティ機能です。VLANのセグメント分割による効果ではありません。
- エ:物理ポートごとに決まったIPアドレスをもつPCの接続だけを許可するのも、パケットフィルタリングや認証・アクセス制御機能によるものであり、VLANによるセグメント分割の効果ではありません。