令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前II 問12
テクノロジネットワークIPアドレス・サブネット設計
10.8.64.0/20, 10.8.80.0/20, 10.8.96.0/20, 10.8.112.0/20 の四つのサブネットを使用する拠点を,他の拠点と接続する。経路制御に使用できる集約したネットワークアドレスのうち,最も集約範囲が狭いものはどれか。
解答・解説
正解: ウ. 10.8.64.0/18
正解の導き方
本問は、複数のサブネットを一つにまとめる ルート集約 において、すべてのサブネットを含みつつ最も範囲が狭い(プレフィックス長が最も長い)ネットワークアドレスを求める問題です。
対象となる4つのサブネットは以下の通りです。
- 10.8.64.0/20
- 10.8.80.0/20
- 10.8.96.0/20
- 10.8.112.0/20
これらをまとめるために、変化している第3オクテットに注目し、2進数に変換して共通ビットを確認します。
- 64:
0100 0000 - 80:
0101 0000 - 96:
0110 0000 - 112:
0111 0000
上記を比較すると、上位2ビット(01)までが共通していることがわかります。
第1オクテット(8ビット)と第2オクテット(8ビット)は「10.8.」で完全に一致しているため、共通する上位ビットの合計は ビットとなります。
共通部分の第3オクテットのビット列 0100 0000 を10進数に戻すと 64 となります。
したがって、4つのサブネットを集約したネットワークアドレスは 10.8.64.0/18 となります。
各選択肢の解説
- ア 10.8.0.0/16: 4つのサブネットをすべて含みますが、集約範囲が広すぎるため「最も集約範囲が狭い」という条件を満たしません。
- イ 10.8.0.0/17: 第3オクテットの最上位1ビットまでを集約した範囲(0〜127)です。4つのサブネットを含みますが、さらに範囲を狭めることができます。
- ウ 10.8.64.0/18: 正解です。 すべての拠点を過不足なく包含する最小単位のネットワークアドレスです。
- エ 10.8.64.0/19: プレフィックス長が/19の場合、第3オクテットの上位3ビットが共通となります。10.8.64.0/19の範囲は第3オクテットが64〜95の範囲となり、96.0/20 と 112.0/20 のサブネットが含まれないため、不適切です。