令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午後 I 問題 問1 UX品質を確保する利用者参加型プロジェクト計画
マネジメント品質マネジメントステークホルダー・要員
この問題は2024(R6)秋 プロジェクトマネージャ 午後Iに出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。
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学習ガイド
Webサービスの顧客体験価値(UX)を確保するためのプロジェクト計画を題材にした午後Ⅰの問題です。要件定義から総合テストまで、各段階で誰に何を検証してもらうかというR課長の判断の意図を読み取る設問が並びます。特に「付加サービスを使ったことのない無償ユーザー」をあえて選ぶ狙いのように、逆説的に見える判断の合理性を説明できるかが鍵で、この記事では判断の背景にある事業目標から解答を導きます。
この記事で押さえる論点
- ヒアリング対象者の選定意図(未利用ユーザーの起用)を説明する
- 設計・結合テスト・総合テストの各段階でUXを検証する狙いを区別する
- 事業上の狙いとプロジェクト活動を結び付けて記述する
出題情報
- 出題
- 2024(R6)秋 プロジェクトマネージャ 午後I 問1
- 配点
- 50点満点
- 模範解答
- 公表(設問ごとに掲載)
出題趣旨・採点講評(IPA 公表)
新たな利用者層向けのサービスを提供するシステムを開発する際には,有償サービスの対価に見合う十分な品質の顧客体験価値(以下,UXという)を提供しなければならない。そのためにプロジェクトマネージャ(PM)は,UXに対するニーズを多面的に,複数回にわたって収集し,設計及びテストの各段階でUXの適合性などを繰り返し検証するプロジェクト計画を作成する必要がある。本問では,Webサービスのシステム開発プロジェクトを題材として,予測型開発アプローチで利用者参加型の要件定義,設計及びテストを行う際のUX実現に向けたユーザーニーズの把握,仕様検討,品質確保の方法などについて,PMとしての実践的な能力を問う。
問1では,Webサービスのシステム開発プロジェクトを題材に,十分な品質の顧客体験価値(UX)の提供に向けてのニーズ収集,品質検証方法などについて出題した。全体として正答率は平均的であった。
問題本文
問1 顧客体験価値(以下,UXという)を提供するシステム開発プロジェクトに関する次の記述を読んで,設問に答えよ。
P社はレストラン予約のサービス事業を展開しており,サービスを提供するシステムは自社で開発している。サービスの利用者には無償の基本サービスと有償の付加サービスを提供している。付加サービスでは,様々な条件で検索できたり,口コミの投稿・閲覧ができたり,特別メニューを選択できたりする。これまで提供情報の種別・量や検索手段を増やすことで,付加サービスの利用者(以下,ロイヤルユーザーという)を開拓してきた。しかし近年,付加サービスの利用をやめて,ロイヤルユーザーから基本サービスの利用者(以下,無償ユーザーという)に戻る利用者が増えてきた。P社の経営層はこの事態に危機感を抱き,早急に対策をとるために,営業部門のQ課長とIT部門のR課長に状況の分析を指示した。
〔状況の分析と対策〕
Q課長とR課長はサービスの利用者にインタビューした。付加サービスの利用をやめた無償ユーザーへのインタビューでは,“自分には付加サービスは対価に見合うサービスではなかった。例えば,Webサービスに慣れていないので,様々なボタンを押したり,いろいろな情報を入力したりすることができず,希望するレストランが見つけられなかった。また,検索から予約までの合計の時間が掛かるので使いにくかった。レストランを探す際に口コミを見てもどこが良いか分からないし,また,口コミを自分では投稿しない。自分に限らず,多少のお金を支払ってでも良いレストランを探したい人は多いので,対価に見合うサービスを提供してほしい。”といった意見が多かった。一方,ロイヤルユーザーへのインタビューでは,時間を掛けてレストランを探したり,口コミの投稿・閲覧をしたり,特別メニューを利用したりする体験が高く評価されていた。
Q課長とR課長は収集したインタビュー結果などから,次のような分析をした。
- Webサービスを使い慣れていない利用者と,希望に合ったレストランを簡単に探したい利用者には,付加サービスのUXは適合しない。
- 付加サービスの利用後にUXが対価に見合わないと感じて利用をやめる利用者が増加した。このような利用者に再度有償のサービスを利用してもらうためには,付加サービスとは異なる新たなUXを提供し,そのUXに対価に見合う価値にする必要がある。
- 有償のサービスでは,UXに対価に見合う価値にすることが重要なので,有償のサービスを提供するシステムはUXを明確に定義して開発する必要がある。
- 無償ユーザーのうち,付加サービスのUXに関心がない利用者も,有償のサービスで対価に見合うUXが提供される場合は,有償のサービスを新規に利用する可能性が高い。
この分析に基づき,P社の経営層は事業拡大のために“複雑な操作をせずに,希望するレストランがお勧めされ,すぐに予約できる。”というUXを定義した。そして,このUXを提供する新たな有償のサービス(以下,簡単サービスという)を開始することで,より多くの簡単サービスの利用者(以下,廉価ユーザーという)の獲得を目指すことを決定した。P社は簡単サービスを提供するシステムを開発するプロジェクトを立ち上げ,R課長がプロジェクトマネージャ(PM)に任命された。
〔UX実現の検討方針〕
R課長は簡単サービスで十分な品質のUXを提供することが重要であると考え,次のUX実現の検討方針でプロジェクト計画を作成することにした。
- 様々な利用者が対価に見合う価値であると感じるUXを実現し,より多くの廉価ユーザーを獲得して事業を拡大する。そのために,UXに対して品質の指標を設定し,十分な品質を確保するように,要件定義,設計及びテストを実施する。
- 経営層の危機感を踏まえて,サービス開始の目標期限を設定し,予測型開発アプローチでシステムを開発する。ただし,廉価ユーザーは新たな利用者層であることから期待やニーズを一挙には把握できないので,複数回にわたって把握する。
- 要件定義では,簡単サービスのUXに対してこれまでの付加サービスの固定観念にとらわれない新たな期待やニーズを多面的に把握し,簡単サービスで十分な品質が確保できるようにする。
- 実装内容がUXに適合しているかどうか,及び実現するUXに対価に見合う価値であるかどうかを,簡単サービスのUXに理解を示している利用者が設計,テストの各段階で繰り返し検証する。
- 要件定義,設計及びテストでは利用者の参加が必要なので,各段階で行うニーズなどの提示及び内容の検証にふさわしい利用者を,プロジェクトの協力者として営業部門を通じて募る。
〔要件定義に関するプロジェクト計画〕
UX実現の検討方針に従い,要件定義段階では,これまで付加サービスの利用がなく,かつ,利用回数が多い無償ユーザーのうち,次の二つの条件を満たす利用者を対象者として選定し,ヒアリングすることにした。
(i) Webサービスを使い慣れていない利用者
(ii) a
まず,ワイヤーフレームを見てもらって,実際の利用場面をイメージしながら,操作性,視認性,入力情報項目の量に対する許容度,レストラン選択の判断に使うお勧め情報項目に対するニーズ,及び利用者が意識する時間(以下,利用時間という)に関するニーズを提示してもらう。把握したニーズなどを分析し,実装する画面機能やレイアウト,入力情報項目,出力情報項目,及び利用時間を要件として定義する。
〔設計に関するプロジェクト計画〕
UX実現の検討方針に従い,設計段階では,簡易な条件入力画面とお勧め情報の表示画面のモックアップを使って,要件定義段階でのヒアリング対象者に操作性,視認性,表示項目などがUXに適合するかどうかを検証してもらうことにした。
〔結合テストに関するプロジェクト計画〕
R課長は,本番稼働環境に近い環境で結合テストを行う計画とした。結合テストでは,複数の機能が連携して設計どおりに動作するかどうか,実装内容が要件に対して適切なものであるかどうかを本番データに近い疑似的なレストランの予約データを用いてテストする。この作業は4週間で終了するが,UX実現の検討方針に従い,R課長は次の検証も結合テストで行うために,追加で1週間の期間を確保した。
- 要件定義段階でのヒアリング対象者に,操作性・視認性を含む実装内容がUXに適合するかどうかを検証してもらう。
- 上記の対象者に加え,付加サービスの利用を今はやめている無償ユーザーにも結合テストに参加してもらい,ある内容を検証してもらう。
〔総合テストに関するプロジェクト計画〕
UX実現の検討方針に従い,総合テストでは,結合テストまでのテスト参加者に加え,簡単サービスのUXに関心がある無償ユーザーにも参加してもらい,簡単サービスのUXが対価に見合う価値であるかどうかの検証と,UXに対するニーズなどの追加提示をしてもらう。追加提示されたニーズなどは精査の上対応する改修を行い,UXの品質が一定のレベル以上になったことを確認した上で,本番稼働させるスケジュールとする。
以上の整理を含め,R課長はプロジェクト計画を完成させた。
設問と解答・解説
設問1
〔要件定義に関するプロジェクト計画〕について答えよ。
(1)
R課長が,ヒアリングの対象者を,これまで付加サービスを利用したことがある無償ユーザーではなく,利用したことがない無償ユーザーから選定した狙いを35字以内で答えよ。
模範解答
付加サービスの固定観念にとらわれない多面的なニーズを得る狙い
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: UX実現に向けたユーザーニーズを多面的に収集するというプロジェクト計画の目的に沿って、付加サービスの固定観念にとらわれない多面的なニーズを得るという狙いが的確に理解できている。
- 3点: 多面的なニーズを得ることは記載されているが、固定観念にとらわれない点がやや曖昧である。
- 2点: ニーズ収集の目的は読み取れているが、要素が不十分である。
- 1点: 無償ユーザーから意見を聞く程度の言及にとどまる。
- 0点: 全く関係のない記述または無回答。
論理性(構造)(2点)
- 2点: 指定字数内で自然な文脈で論理的にまとまっている。
- 1点: 文脈がやや不自然だが意味は通じる。
- 0点: 論理的な文になっていない。
解説
正解の根拠
- 新たな利用者層向けサービスを開発する際、有償サービスの対価に見合う十分な品質の 顧客体験価値(UX) を提供する必要があります。
- これまで付加サービスを利用したことがない無償ユーザーを対象にすることで、従来の 付加サービスの固定観念にとらわれない 意見を収集できます。
- これにより、UXに対する 多面的なニーズを得る 狙いがあります。
高得点のポイント
- 「付加サービスの固定観念にとらわれない」という要素を含めること。
- 「多面的なニーズを得る」という目的を的確に表現すること。
- 指定された35字以内に簡潔にまとめること。
(2)
R課長は,ヒアリング対象者として,どのような条件を満たす利用者を選定したのか。本文中の a に入れる適切な利用者を30字以内で答えよ。
模範解答
希望に合ったレストランを簡単に探したい利用者
採点基準(配点 6点)
正確性(内容)(6点)
- 6点: UX実現に向けたユーザーニーズを把握するため、本文から「希望に合ったレストランを簡単に探したい利用者」を完全に正しく抜き出している。
- 3点: 一部の要素が欠けているが、利用者の条件として一定の理解が示されている。
- 0点: 不正解。
解説
正解の根拠
- 本文中の空欄aには、ヒアリング対象者の条件が入ります。
- ターゲット層のニーズを的確に把握するため、希望に合ったレストランを簡単に探したい利用者 という具体的な条件が求められます。
高得点のポイント
- 本文の該当箇所から「希望に合ったレストランを簡単に探したい利用者」を正確に抜き出していること。
- 余計な修飾語を含めず、30字以内で答えていること。
(3)
R課長は,利用時間に関するニーズとして,何の時間に関するニーズを収集したのか。20字以内で答えよ。
模範解答
検索から予約までの合計の時間
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: UX適合性の検証において重要な、検索から予約までの合計時間が的確に理解できている。
- 3点: 予約にかかる時間など、大まかな時間の概念は捉えられているが一部不正確である。
- 2点: 検索または予約のどちらか一方のみの言及となっている。
- 1点: 単に「利用時間」とのみ解答している。
- 0点: 不正解または無回答。
論理性(構造)(2点)
- 2点: ニーズの内容として適切に表現されている。
- 1点: 表現にやや難があるが意味は通じる。
- 0点: 文意が不明確。
解説
正解の根拠
- ユーザーにとっての利便性を評価する上で、操作にかかる時間は重要な指標となります。
- 単一の操作時間だけでなく、一連のタスクである 検索から予約までの合計の時間 に関するニーズを収集することがUX向上に直結します。
高得点のポイント
- 検索から予約までの一連のプロセスに言及していること。
- 「合計の時間」というキーワードを含めていること。
- 20字以内という字数制限を満たしていること。
設問2
〔設計に関するプロジェクト計画〕について,R課長が,検証してもらうために,要件定義段階でのヒアリング対象者を再度選定した狙いは何か。35字以内で答えよ。
模範解答
UXに理解を示している利用者に設計内容を検証してもらう狙い
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 品質確保とUX適合性の繰り返し検証という観点から、「UXに理解を示している」利用者に「設計内容を検証してもらう」という要素を的確に理解できている。
- 3点: 「設計内容を検証してもらう」ことは記載されているが、「UXに理解を示している」点が不足している(単にニーズを提示した人自身という程度の記述)。
- 2点: UXの検証に関する一般的な記述にとどまる。
- 1点: ニーズの再確認など、検証以外の目的に言及している。
- 0点: 全く関係のない記述または無回答。
説得力(考察)(2点)
- 2点: 設問の意図を踏まえ、再選定の狙いが説得力を持って記述されている。
- 1点: 狙いがやや不明確だが、文意は通じる。
- 0点: 狙いが全く読み取れない。
解説
正解の根拠
- 設問の講評にもある通り、単に「ニーズを提示した人自身に検証してもらう」だけでは不十分です。
- UXの適合性確認において重要なのは、その人が UXに理解を示している かどうかです。
- したがって、UXに理解を示している利用者に設計内容を検証してもらう狙い が正答となります。
高得点のポイント
- 対象者が UXに理解を示している利用者 であることを明記すること。
- 目的が 設計内容を検証してもらう ことであると論理的に結びつけていること。
設問2の正答率は平均的であったが,ニーズを提示した人自身が,そのニーズの実装を検証することにとどまる解答が多かった。UXの適合性確認の際には,UXに理解を示していることが重要であることを読み取った上で,正答を導き出してほしい。
設問3
〔結合テストに関するプロジェクト計画〕について答えよ。
(1)
R課長は,操作性・視認性がUXに適合するかどうかを,設計段階だけでなく,結合テスト段階でも検証する計画としたのはなぜか。25字以内で答えよ。
模範解答
本番稼働環境に近い環境での検証が必要だから
疑似的な予約データでの検証が必要だから
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 設計段階とテスト段階でのUX適合性検証の違いを踏まえ、「本番稼働環境に近い環境」または「疑似的な予約データ」での検証が必要であることが的確に理解できている。
- 3点: 結合テストならではの検証環境やデータの違いに触れているが、表現がやや不正確である。
- 2点: 繰り返し検証することのみに言及し、結合テスト段階での特徴(環境やデータ)に触れていない。
- 1点: テスト段階に関する一般的な記述にとどまる。
- 0点: 全く関係のない記述または無回答。
論理性(構造)(2点)
- 2点: なぜ設計段階だけでなく結合テストでも行うのか、理由が論理的に説明されている。
- 1点: 理由の説明がやや不十分だが意味は通じる。
- 0点: 理由として成立していない。
解説
正解の根拠
- UXの適合性検証は、設計段階だけでなく結合テスト段階でも繰り返し行う必要があります。
- その理由は、設計段階では確認しきれない 本番稼働環境に近い環境 や 疑似的な予約データ を用いた検証が必要になるためです。
- より実際のUXに近い形での適合性検証を行うことが重要です。
高得点のポイント
- 「本番稼働環境に近い環境」または「疑似的な予約データ」での検証が必要であることに言及すること。
- テスト段階の違い(環境やデータの差異)を理解した記述になっていること。
(2)
R課長が,結合テストで,付加サービスの利用を今はやめている無償ユーザーに検証してもらう内容は何か。25字以内で答えよ。
模範解答
UXが対価に見合う価値であるかどうか
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 有償サービスの対価に見合うUX提供という目的に照らし、「UXが対価に見合う価値であるかどうか」が的確に理解できている。
- 3点: 対価や価値に関する記述はあるが、表現がやや不正確である。
- 2点: UXの適合性に関する一般的な記述にとどまる。
- 1点: 単に使い勝手や操作性の検証としている。
- 0点: 全く関係のない記述または無回答。
論理性(構造)(2点)
- 2点: 検証してもらう内容として、簡潔かつ論理的にまとまっている。
- 1点: 表現にやや難があるが意味は通じる。
- 0点: 文意が不明。
解説
正解の根拠
- 有償サービスの対価に見合う十分な品質の顧客体験価値(UX)を提供することがプロジェクトの目的です。
- したがって、付加サービスの利用を今はやめている無償ユーザーに対しては、提供される UXが対価に見合う価値であるかどうか をシビアに検証してもらう必要があります。
高得点のポイント
- 検証対象が UX(顧客体験価値) であることを明示すること。
- それが 対価に見合う価値であるか を評価するという目的を含めること。
設問3(1)は,正答率が低かった。誤答としては,UXの適合性検証が繰り返し行うものである点だけ記載し,設計段階ではなく結合テスト段階で検証できる内容に言及できていないものが多かった。“設計段階”と“結合テスト段階”の差異を本文から把握し,本番稼働環境に近い環境,本番データに近いデータの検証が,より実際のUXに近い形での適合性検証を行うために重要となることを理解してほしい。
設問4
〔総合テストに関するプロジェクト計画〕について答えよ。
(1)
R課長が,簡単サービスのUXに関心がある無償ユーザーにも総合テストに参加してもらった事業上の狙いを25字以内で答えよ。
模範解答
より多くの廉価ユーザーを獲得する狙い
採点基準(配点 7点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 新たな利用者層向けのサービス展開において、より多くの廉価ユーザーを獲得するという事業上の狙いを的確に理解している。
- 3点: 廉価ユーザーの獲得には触れているが、記述が不完全である。
- 2点: 単に利用者を増やすという一般的な記述にとどまる。
- 1点: 事業上の狙いから外れたユーザー目線の記述になっている。
- 0点: 全く関係のない記述または無回答。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 事業上の狙いとして、適切かつ論理的に表現されている。
- 2点: 意味は概ね通じるが、やや冗長または不自然な表現が含まれる。
- 1点: 論理性に欠ける部分がある。
- 0点: 文意が全く通じない。
解説
正解の根拠
- 新たなサービス展開において、簡単サービスのUXに関心がある無償ユーザーを総合テストに巻き込むことは、マーケティング的な意味合いも持ちます。
- 事業上の狙いとしては、テストを通じてサービスの魅力を伝え、より多くの廉価ユーザーを獲得する ことが目的となります。
高得点のポイント
- 対象が 廉価ユーザー であることを踏まえること。
- 事業上の目的として より多くを獲得する狙い である旨を論理的にまとめること。
(2)
R課長が,総合テストでもUXに対するニーズなどの追加提示をしてもらった理由は何か。35字以内で答えよ。
模範解答
廉価ユーザーのニーズなどを複数回にわたって把握する必要があるから
本番稼働させるにはUXの品質を一定のレベル以上にする必要があるから
採点基準(配点 7点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: UX実現のために、「廉価ユーザーのニーズなどを複数回にわたって把握する必要がある」または「本番稼働させるにはUXの品質を一定のレベル以上にする必要がある」ことが的確に理解できている。
- 3点: ニーズの複数回把握や品質向上に触れているが、表現がやや不正確である。
- 2点: UXの適合性検証に関する一般的な記述にとどまる。
- 1点: テスト段階の一般的な目的に終始している。
- 0点: 全く関係のない記述または無回答。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 追加提示をしてもらった理由が論理的に説明されている。
- 2点: 理由の記述として概ね成立しているが、論理の飛躍が少しある。
- 1点: 理由として不十分である。
- 0点: 理由として成立していない。
解説
正解の根拠
- プロジェクト計画において、UXに対するニーズは多面的に、複数回にわたって把握する 必要があります。
- また、予測型開発アプローチにおいて、本番稼働させるためには最終的に UXの品質を一定のレベル以上にする ことが不可欠です。
- したがって、総合テスト段階であってもニーズの追加提示を求め、品質の向上を図る理由があります。
高得点のポイント
- 廉価ユーザーのニーズを複数回にわたって把握する 必要性に触れていること。
- または、本番稼働に向けてUXの品質を一定レベル以上にする という目的に言及していること。