令和元年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問11
マネジメント品質マネジメント
ソフトウェアのテスト工程において,バグ管理図を用いて,テストの進捗状況とソフトウェアの品質を判断したい。このときの考え方のうち,最も適切なものはどれか。
解答・解説
正解: ウ. テスト項目消化の累積件数,バグ摘出の累積件数及び未解決バグの件数が変化しなくなった場合は,解決困難なバグに直面しているかどうかを確認する必要がある。
バグ管理図(信頼度成長曲線)は、横軸に時間(またはテスト消化件数)、縦軸にテスト項目消化の累積件数とバグ摘出の累積件数(および未解決バグ件数など)をプロットし、テストの進捗状況とソフトウェアの品質を視覚的に把握するためのグラフです。 テスト項目消化の累積件数、バグ摘出の累積件数、および未解決バグの件数がいずれも横ばいになり変化しなくなった場合、未解決バグが残っているにもかかわらずテストの消化が止まっている状態を示しています。これは、修正が難しい解決困難なバグに直面し、その調査・対策に時間を取られて以降のテストが進められなくなっている可能性が高いため、状況を確認する必要があります。したがって、正解はウです。
各選択肢の解説
- ア:テスト工程の前半で予想以上にバグが摘出された場合、そもそも対象ソフトウェアの品質が低く、潜在バグが当初の想定より多く残っている可能性があります。単に数日遅れのスケジュール見直しだけでテスト終了と判断するのは不適切であり、品質状況の再評価や追加テストの検討が必要です。
- イ:テスト項目がスケジュールどおりに消化されていても、バグ摘出の累積件数が増加しない場合は、「本当に品質が高い場合」だけでなく、「テストケースの質が低くバグを検出できていない場合」も考えられるため、直ちに品質が高いと判断することはできません。
- ウ:正しい。テスト消化・バグ摘出・未解決バグ件数のすべてが変化しなくなった場合、解決困難なバグの対応によってテスト作業全体が停滞している可能性があるため、原因を確認する必要があります。
- エ:バグの修正には難易度の差があり、また修正に伴う二次バグの発生やテスト終盤での重大バグの発見などもあるため、累積件数と未消化件数の推移だけからテスト終了時期をほぼ正確に予測することはできません。