令和元年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問12
テクノロジAI・データ活用AI の技術(機械学習・生成AI の仕組み)
ある通信販売事業者は,人工知能技術を利用して人間のように受け答えする,Webのチャットをインタフェースとしたユーザサポートシステムを開発している。テスト工程では,次の方法でテストする手法を採用した。このような,人工知能に関するテスト手法を何というか。
〔テストの方法〕
- 判定者は,このシステムと人間の二者を相手に自然言語によるチャットを行う。このとき,判定者はどちらがこのシステムで,どちらが人間なのかは知らされていない。
- 判定者が一連のチャットを行った後に,チャットの相手のどちらがこのシステムで,どちらが人間かを判別できるかどうかを確認する。
解答・解説
正解: イ. チューリングテスト
正解は イ です。
問題文の〔テストの方法〕にあるように、人間の判定者が、相手がコンピュータ(システム)か人間かを知らされない状態で自然言語による対話(チャット)を行い、その応答から相手が人間かコンピュータかを判別できるかを調べるテスト手法をチューリングテストといいます。これは、イギリスの数学者アラン・チューリングによって1950年に提唱された、機械が「人間的」な知能を持っているかどうかを判定するためのテストです。判定者がシステムを人間と区別できなければ、そのシステムには人間と同等の知能がある(テストに合格した)とみなされます。
各選択肢の解説
- ア:実験計画法
効率のよい実験方法をデザインし、得られた結果を統計的に解析することで、複数の要因が結果に与える影響を調べる手法です。人工知能の人間らしさを判定するテスト手法ではありません。 - イ:チューリングテスト
正しい記述です。判定者が人間と機械の両方と対話し、どちらが機械かを判別できるかによって機械の知能を評価するテスト手法です。 - ウ:ファジング
ソフトウェアのテスト手法の一つで、システムに大量のランダムなデータや不正なデータ(ファズ)を入力し、その応答や挙動を監視することで、セキュリティ上の脆弱性や不具合を検出する手法です。 - エ:ロードテスト
システムに通常時やピーク時を想定した負荷(アクセス数やデータ量など)をかけ、システムの性能や応答時間、安定性などを測定・評価する負荷テストのことです。