令和3年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問15

JIT(Just In Time)の特徴はどれか。

解答・解説

正解: イ. 各工程は使用した分だけを前工程に発注する。

JIT(ジャストインタイム) は、「必要なものを、必要なときに、必要な量だけ生産・供給する」ことを目的とした生産方式です。

これを実現するための手法として、後工程が前工程から必要な部品を引き取る 後工程引取方式(プルシステム) や、その情報伝達手段としての かんばん方式 が用いられます。したがって、各工程が使用した分だけを前工程に要求(発注)する仕組みが大きな特徴となります。

各選択肢の解説

  • ア:押し出し方式(プッシュシステム)である。
    誤りです。JITは後工程が前工程に要求を出す プルシステム(引取方式) を採用しています。前工程が生産計画に基づいて生産し後工程へ押し出す方式はプッシュシステムと呼ばれます。

  • イ:各工程は使用した分だけを前工程に発注する。
    正解です。JITの特徴である後工程引取方式(プルシステム)を正しく説明しています。

  • ウ:他の品目の需要に連動しない在庫システムである。
    誤りです。JITでは最終製品の需要に連動して各部品の生産・調達が連鎖的に行われるため、需要に連動する従属需要のシステムです。他の品目に連動しないのは、独立需要品目に対する在庫管理システム(発注点方式など)の特徴です。

  • エ:毎回仕様が異なる受注生産型の工場に適している。
    誤りです。JITは需要が比較的安定しており、平準化生産が可能な反復生産型の工場(自動車工場など)に最も適しています。毎回仕様が異なる個別受注生産には適していません。

Spineチーム