昭和63年度 宅地建物取引主任者資格試験 問7

権利関係共有

この問題は1988年度(S63)に出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。

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共有に関する次の記述のうち, 民法の規定によれば, 正しいものはどれか。

解答・解説を読む

正解: 選択肢2

共有物の保存行為に関する基本知識と、各共有者の持分の処分、不分割特約、持分の放棄についての理解を問う問題です。

正解の根拠

民法第252条第5項の規定により、各共有者は他の共有者の同意を得ることなく、単独で共有物に関する保存行為を行うことができます。保存行為とは、共有物の現状を維持する行為(例:家屋の修繕など)を指します。したがって、選択肢2の記述は正しい内容となります。

各選択肢の解説

  • 選択肢1:誤り。共有者は、他の共有者の同意を得ることなく、自己の持分を自由に処分(譲渡や抵当権の設定など)することができます。共有物全体の処分には他の共有者全員の同意が必要ですが、自己の持分の処分は単独で行えます。
  • 選択肢3:誤り。共有物の分割請求は原則としていつでも可能ですが、分割をしない旨の契約(不分割特約)を結ぶ場合、その期間は5年を超えない範囲内とする必要があります(民法第256条第1項ただし書)。「3年を超えない範囲内」としている本肢は誤りです。
  • 選択肢4:誤り。共有者の一人が持分を放棄したとき、または死亡して相続人がいないときは、その持分は他の共有者に帰属します(民法第255条)。放棄した者の相続人のものとなるわけではありません。