令和3年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前II 問8
テクノロジシステム構成インタフェース・メディアUI 設計・ユーザビリティ
エラープルーフ化とは,ヒューマンエラーに起因する障害を防ぐ目的で,作業方法を人間に合うように改善することであり,次の五つの原理を定義している。五つの原理のうち,ヒューマンエラーの発生を未然に防止する原理の組みはどれか。
〔エラープルーフ化の五つの原理〕
- 異常検出:エラーに気づくようにする。
- 影響緩和:影響が致命的なものにならないようにする。
- 代替化:人が作業をしなくてもよいようにする。
- 排除:作業や注意を不要にする。
- 容易化:作業を易しくする。
解答・解説
正解: エ. 代替化,排除,容易化
エラープルーフ化の五つの原理において、「ヒューマンエラーの発生を未然に防止する原理」に分類されるものと、「エラー発生後の影響を最小限に抑える(または検出する)原理」に分類されるものを区別して考えます。
設問で定義されている各原理の目的は以下の通りです。
- 代替化:人が作業をしなくてもよいようにする。機械やシステムに任せることで人が介在しなくなり、ヒューマンエラーそのものが発生しなくなります。
- 排除:作業や注意を不要にする。エラーの原因となる作業自体をなくすため、未然に防止できます。
- 容易化:作業を易しくする。人間がミスを犯しにくい環境や手順を整えることで、エラーの発生確率を下げ、未然に防ぎます。
これら3つは、いずれもヒューマンエラーが「発生する前」の対策です。
一方、残りの2つは以下のような性質を持ちます。
- 異常検出:エラーに気づくようにする。これはヒューマンエラーが「発生した後(あるいは発生しつつある時)」にそれを検知するものです。
- 影響緩和:影響が致命的なものにならないようにする。これもヒューマンエラーが「発生した後」の被害を抑える対策です。
したがって、発生を未然に防止する原理の組み合わせは「代替化、排除、容易化」となります。
各選択肢の解説
- ア:異常検出,影響緩和,代替化
「異常検出」と「影響緩和」はエラー発生後の対策が含まれているため誤りです。 - イ:異常検出,代替化,排除
「異常検出」はエラー発生後の対策が含まれているため誤りです。 - ウ:影響緩和,排除,容易化
「影響緩和」はエラー発生後の対策が含まれているため誤りです。 - エ:代替化,排除,容易化
すべてエラーの発生を未然に防止する原理であり、正解です。