令和7年度 春期 ITストラテジスト試験 午後Ⅰ 問題 問2 自治体の子育て支援IT施策
ストラテジシステム戦略・企画
この問題は2025(R7)春 ITストラテジスト 午後Iに出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。
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学習ガイド
M市がITを活用して子育て支援を強化し、子育て適齢世代を呼び込む構想を扱った問題です。行政機関が題材のため、収益ではなく政策目的の達成をどう測るか(指標の設定)、住民アンケートから見えた問題をどの機能で解決するかという、社会課題解決型の施策立案が問われます。この記事では、子育てSNSや子育てチャットの各機能を「どの現状の困りごとを改善するものか」に対応付けながら解答を組み立てます。
この記事で押さえる論点
- 社会課題(子育て支援)を行政のIT施策として定式化する
- 施策の目的達成を測る指標(KPI)を設定する
- アンケートから表面化した問題と機能を対応付ける
出題情報
- 出題
- 2025(R7)春 ITストラテジスト 午後I 問2
- 配点
- 50点満点
- 模範解答
- 公表(設問ごとに掲載)
出題趣旨・採点講評(IPA 公表)
ITストラテジストには,事業環境分析,IT動向分析,ビジネスモデル策定への助言を行い,事業戦略を策定する能力が求められる。本問では,M市におけるITを活用した子育て支援の強化を題材として,地域一体での子育て支援をさらに強化して,M市に子育て適齢世代を呼び込むことによって,M市の持続的な成長を実現するための施策の策定・構想を行う能力を評価する。具体的には,地域の状況に即した課題の定義と解決策の導出によって,社会課題の解決に向けた施策の立案についての実務能力を問う。
問2では,行政機関によるITを活用した子育て支援の強化について出題した。全体として正答率は平均的であった。ITストラテジストは,対象となる事業などの環境を分析し,ITを活用した事業戦略を策定する能力を高めてほしい。
問題本文
問2 ITを活用した子育て支援の強化に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。
M市は,L県の中央部にある地方都市であり,政令指定都市の通勤圏に位置している。市内にあるM空港はL県全体の基幹空港であり,L県を訪れる観光客やビジネスパーソンの行き交うL県の交通の要所となっている。
〔M市を取り巻く環境と子育て支援の整備〕
近年,急速に浸透したリモートワーク技術の活用を背景として,ビジネスの拠点を地方に設置することが増えている。M市近郊は,四季を通じて美しい景観と様々なアクティビティを楽しめる観光地やリゾート施設が数多くあることや,M空港を通じて首都圏や全国の主要都市と短時間で往来できるアクセスの良さが評価され,企業の拠点設置が相次いでいる。また,デザイナーやソフトウェアエンジニアなど,インターネットが利用できれば働く場所を選ばないビジネスパーソンを中心に,個人としてM市を拠点に選ぶ移住者も増加している。
これまでM市では,健康で文化的な環境で子育てをしたいと望む市民に向けた様々な施策に取り組んできた。具体的には,保育機関や教育機関などのインフラ整備に加え,保健師などの専門の行政職員が,出産前から子どもの思春期に至るまで,子どもをもつ親の相談を持続的に受け付ける体制を構築するなどの行政サービスによって,M市に暮らす子どもをもつ世帯(以下,子育て世帯という)への支援を整備してきた。
この結果,前年度のM市の合計特殊出生率は1.75人と,全国平均の1.20人を大きく上回り,人口の自然増に必要とされる値の2.07人に迫りつつある。また,年齢別人口では,M市の全人口に占める20-49歳の世代(以下,子育て適齢世代という)の割合が他市町村と比べて多くなっている。この世代は他県からの転入者の割合が多く,子育て世帯においても,夫婦以外の親族との同居がない世帯が多い。全国的な少子高齢化によって,L県内の他市町村では大きく人口が減少する中,M市の人口は微増傾向にあり,前年度末時点で約15万人となっている。
〔M市の子育て支援の強化〕
M市はこの環境変化と体制整備の成果を活用することによって,人口増加による消費の拡大と産業の活性化を図り,M市を持続的に成長させたいと考えた。このための具体的な手段として,M市は“地域一体での子育て支援を更に強化して,子育て環境の充実を全国にアピールすることで,M市に子育て適齢世代を呼び込む”施策(以下,Angel City Planという)を定め,内容の検討に着手した。
〔アンケート調査〕
M市は,Angel City Plan実行に当たっての課題を把握するために,M市在住の子育て世帯を対象にアンケート調査を行った。この結果,次のことが明らかになった。
- M市は自然に恵まれた環境であり,また保育機関や教育機関などのインフラ整備も進んでいることから,子育てに適した地域であると評価されている。
- M市の子育て世帯は,①家庭内での子育てに夫婦以外の親族からの直接的な協力を得にくい。また,②他県からの転入者は同市内に住む古くからの友人も少ないので,M市での子育てに関する情報を得にくい場合がある。
- 子どもが家にいる場合は,リモートワークに支障が出る。子どもが体調不良などの場合は日ごろ通わせている保育機関を利用できないので,ベビーシッターの利用も考えたいが,自宅に見ず知らずの他人を招き入れることへの抵抗感や,安全なベビーシッターを選べるかの不安がある。ベビーシッターの安全な利用方法や利用したベビーシッターに対する感想など,利用した人の評価を聞きたい,との声があった。
また,M市では,行政機関と,市内の子育て支援機関である保育機関,教育機関,医療機関など(以下,サポート機関という)を対象にアンケート調査を行ったところ,次のことが明らかになった。
- 行政機関では,他県からの転入者の増加傾向を踏まえ,M市の子育て支援の行政サービス(以下,子育て支援サービスという)に対する利用者の声で好評を得ているサービスの担当職員を増員するなど体制を強化したが,サービスの利用は想定を下回り,利用者数が伸びていない。
- 行政機関は,個別の子育て世帯の状況を能動的に把握し,適切なタイミングで相談を促すなどの子育て支援サービスを提供したいが,子育て世帯から情報を入手する手段が少なく,できていない。
- 行政機関及びサポート機関が,地域一体で共同して支援に取り組みたいが,情報共有する方法が確立しておらず、またそれぞれが保有する情報も標準化されていないので、相互に開示可能な情報を参照することができていない。
〔ITを活用した子育て支援の強化〕
M市はこれらのアンケート調査の結果から、Angel City Planを実行するためには、子育て世帯、行政機関及びサポート機関が、相互に子育てに関する情報を共有して活用することが必要と考えた。そこでM市はこのためのシステム基盤(以下、Angel Cloudという)を構築して、これまでの子育て支援の環境整備の成果を更に高め、子育て環境の充実を全国にアピールすることとした。
Angel Cloudの機能は、次のとおりである。
(1) 子育て世帯が利用する機能
(a) 子育てダイアリー
子どもの成長に合わせた家族の思い出などを記録するため、スマートフォンのアルバム機能と連動して、利用者が撮影した任意の画像ファイルを時系列に保存できる。保存した画像ファイルに関連するライフイベントなど、任意のコメントを記録できる。学校行事など保育機関や教育機関のイベントや、地域イベントのスケジュールを閲覧できる。
子育てダイアリーに記録されているイベントや、利用者による任意のコメントと連動して、画像ファイルを検索、閲覧することができる。
(b) 子育てSNS
ベビーシッターの利用や、子育て支援サービス、地域イベントに関する感想を投稿したり、ほかの子育て世帯の感想を参照したりすることができる。感想を投稿したほかの子育て世帯と、子育てSNSでつながることができる。
外部SNSと連動し、子育てSNSへの投稿を外部SNSに公開することができる。
(c) 子育てチャット
チャットボットを利用して、M市の子育て支援に関する情報を入手することができる。担当保健師やベビーシッター、保育機関、教育機関と連絡を行うことができる。
ベビーシッターの利用、M市の子育て支援サービスや地域イベントへの参加などを予約できる。
利用者自身に対する子育て支援記録を含む Angel Cloud内の情報を AIが分析することによって,③子どもの成長段階など,利用する世帯の状況に合わせたサービスを AIが提案する。利用者は Angel Cloudからのプッシュ型通知やチャットボットの応答を通じて,提案を受け取ることができる。
(d) オプトイン管理
子育て世帯の利用者が Angel Cloudに入力した情報のうち,行政機関とサポート機関に開示する情報の範囲を指定(以下,オプトインという)できる。
(2) 共通機能
(a) 匿名記録データベース(以下,匿名記録 DBという)
子育て世帯の利用者が Angel Cloudに入力した情報を,匿名化技術によって個人を特定できない状態に変換した上で,匿名記録 DBに保存する。
(3) 行政機関及びサポート機関が利用する機能
(a) 子育て支援統計
匿名記録 DBや Angel Cloudの利用状況を,統計データとして取得して利用できる。取得したデータは,Angel City Planの広報活動や新たな施策検討に利用できる。公開可能な範囲のデータは,オープンデータに加工されて M市のホームページで公開される。
(b) 子育て支援記録
行政機関とサポート機関が各子育て世帯に対して行った支援内容を記録し,行政機関とサポート機関が相互に参照できる。
(c) 子育てチャット
子育て世帯の利用者に連絡を行うことができる。
(d) オプトイン情報閲覧
オプトインされた範囲内で,各子育て世帯の利用者が Angel Cloudに入力した情報を閲覧できる。
設問と解答・解説
設問1
〔M市の子育て支援の強化〕について答えよ。
(1)
M市はAngel City Planを定めるに当たり,どのような環境変化を活用しようと考えたか。40字以内で述べよ。
模範解答
リモートワークが浸透し,地方で企業の拠点設置や個人の移住者が増えたこと
採点基準(配点 7点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 「リモートワークの浸透」と「企業の拠点設置・個人の移住者の増加」の2つの要素を的確に抽出できている。
- 2点: 「リモートワークの浸透」または「企業の拠点設置・個人の移住者の増加」のいずれかの要素のみ抽出している。
- 0点: 環境変化としての適切な要素が含まれていない、または「M市の人口増加」など市の取り組み成果を環境変化として誤認している。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 意味のねじれがなく、指定文字数以内で環境変化の記述として論理的かつ自然にまとまっている。
- 1点: 解答の意図は通じるが、文の構造がやや不自然であったり、冗長な表現が含まれている。
- 0点: 文章として意味が通じない、または設問の要求(環境変化について述べる)に答える形式になっていない。
解説
M市がAngel City Planを定めるにあたり、どのような外部の「環境変化」を活用しようとしたかを問う設問です。
講評にもある通り、解答として見られがちな「M市の年齢別人口において、子育て適齢世代の割合が増加している状況」は、M市が自らの取り組みによって実現した体制整備の成果であり、外部環境の変化そのものではありません。正解を導くためには、社会全体におけるリモートワークの浸透と、それに伴う地方への企業の拠点設置や個人の移住者の増加というマクロな環境変化を読み取る必要があります。
高得点のポイント
- リモートワークの浸透という社会的な変化を明確に捉えていること
- その結果としての地方での企業の拠点設置や個人の移住者の増加という要素を含めていること
- 40字以内で論理的な文章として簡潔にまとめていること
(2)
M市がAngel City Planの目的達成に向けた状況を把握するために,定めるべき指標は何か。25字以内で述べよ。
模範解答
M市の子育て適齢世代の人口増加率
採点基準(配点 7点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 「子育て適齢世代」と「人口増加率」の要素を両方とも的確に含んでいる。
- 2点: 対象(子育て適齢世代など)または指標(人口増加率など)のいずれか一方の要素のみ含んでいる、あるいは表現が不正確である。
- 0点: 目的達成を測るための適切な指標が示されていない。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 指標として不自然さなく、論理的かつ簡潔にまとめられている。
- 1点: 意味は通じるが、名詞句として整理されていないなど、やや冗長な表現が含まれている。
- 0点: 文章として成立していない。
解説
M市がAngel City Planの目的達成状況を把握するために設定すべき指標を問う設問です。
この計画の目的は、地域一体での子育て支援を強化することで「M市に子育て適齢世代を呼び込む」ことです。したがって、その達成状況を測るためには、結果としての「M市の子育て適齢世代の人口増加率」を指標として定めることが最も適切です。
高得点のポイント
- 測定対象がM市の子育て適齢世代であることを明記していること
- 指標として人口増加率(または人口の増加度合い)を挙げていること
- 25字以内で簡潔にまとめていること
設問1(1)は,正答率がやや低く,“M市の年齢別人口において,子育て適齢世代の割合が増加している状況”などの解答が散見された。年齢別人口の変化は,M市が自らの取り組みによる体制整備の成果であり,体制整備の成果と環境変化の双方を,M市が活用していることを理解してほしい。
設問2
〔アンケート調査〕について答えよ。
(1)
M市の子育て世帯に下線①の問題が生じる理由は何か。35字以内で述べよ。
模範解答
夫婦以外の親族と同居していない,他県からの転入者が多いため
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(3点)
- 3点: 「親族と同居していないこと」と「他県からの転入者が多いこと」の両方の要因を的確に抽出している。
- 1点: 「親族と同居していないこと」または「他県からの転入者が多いこと」のいずれか一つの要因のみ抽出している。
- 0点: 問題が生じる理由として不適切な内容である。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 理由を述べる文として意味のねじれがなく、論理的かつ自然にまとまっている。
- 1点: 意味は通じるが、文の構造がやや不自然であったり、冗長である。
- 0点: 文章として意味が通じない。
解説
M市の子育て世帯において、特定の問題が生じている理由を問う設問です。
子育て世帯が支援を必要とする背景には、家族構成や居住歴といった属性が大きく関わっています。具体的には、夫婦以外の親族と同居していない(核家族化など)ことや、他県からの転入者が多いため、周囲に頼れる人が少なく地域とのつながりが希薄になりがちであることが挙げられます。
高得点のポイント
- 夫婦以外の親族と同居していないという家族構成上の理由を含めていること
- 他県からの転入者が多いという地域のつながり不足の理由を含めていること
- 問題の背景となる要因を35字以内で論理的にまとめていること
(2)
下線②によって表面化しているM市の行政機関における子育て支援に関する問題は何か。35字以内で述べよ。
模範解答
M市の子育て支援サービスが活用されず,利用者数が伸びない問題
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(3点)
- 3点: 「子育て支援サービスが活用されていないこと」と「利用者数が伸びないこと」という表面化した結果を的確に抽出している。
- 1点: 情報共有不足や情報提供の難しさといった中間課題を解答している、あるいは表面化した問題の一部しか抽出できていない。
- 0点: 行政機関における問題として不適切な内容である。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 問題点を指摘する文として論理的かつ簡潔にまとまっている。
- 1点: 意味は通じるが、文の構造がやや不自然であったり、冗長な表現が含まれている。
- 0点: 文章として成立していない。
解説
子育て世帯が情報を入手しづらい状況によって、行政機関側で表面化している問題を問う設問です。
講評にて指摘されているように、「行政機関が情報を共有できていない」「各世帯に合った情報提供が難しい」といった内容は原因や中間課題であり、最終的に表面化した結果ではありません。情報が行き届かない結果として、せっかくの子育て支援サービスが活用されず、利用者数が伸びないという問題が顕在化していることを正しく読み取る必要があります。
高得点のポイント
- 行政側の問題として子育て支援サービスが活用されていないという事実を指摘していること
- 結果として利用者数が伸びていないことを明記していること
- 中間的な課題(情報発信手段の不足など)ではなく、表面化した最終的な問題に着目していること
設問2(2)は,正答率がやや低く“行政機関が子育て支援サービスの情報を共有する方法を確立できていない”,“子育て世帯から情報入手する手段が少なく,各世帯に合った情報提供が難しい”などの解答が見受けられた。子育て世帯が情報を入手しづらいことで,行政機関側で表面化している問題は何であるかを読み取ってほしい。
設問3
〔ITを活用した子育て支援の強化〕について答えよ。
(1)
“子育てSNS”は,どのようなM市の子育て世帯の現状を改善するための機能か。30字以内で二つ述べよ。(1つ目)
模範解答
M市での子育てに関する情報を,転入者が得にくい状況
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(3点)
- 3点: 「転入者」が「M市での子育て情報を得にくい」という現状を的確に抽出している。
- 1点: 情報の得にくさについて触れているが、「転入者」などの重要な背景が欠落している。
- 0点: 子育てSNSによって改善される現状として不適切な内容である。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 現状の課題を示す文として論理的かつ簡潔にまとまっている。
- 1点: 意味は通じるが、文の構造がやや不自然である。
- 0点: 文章として成立していない。
解説
「子育てSNS」を導入することで改善が期待される、子育て世帯の現状(課題)の1つ目を問う設問です。
M市には他県からの転入者が多く、地域とのつながりが希薄な傾向があります。そのため、M市での子育てに関する情報を、転入者が得にくい状況が発生しています。子育てSNSは、そうした世帯同士や地域との情報交換を促進し、この現状を改善する機能を持っています。
高得点のポイント
- M市での子育てに関する情報が不足している状況を明記していること
- 特に転入者が情報を得にくいという対象を絞った課題を捉えていること
(2)
“子育てSNS”は,どのようなM市の子育て世帯の現状を改善するための機能か。30字以内で二つ述べよ。(2つ目)
模範解答
ベビーシッターの利用に抵抗感や不安感がある状況
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(3点)
- 3点: 「ベビーシッターの利用」に対する「抵抗感や不安感」がある状況を的確に抽出している。
- 1点: ベビーシッターに関する課題であることはわかるが、抵抗感・不安感といった本質的な課題の表現が不十分である。
- 0点: 子育てSNSによって改善される現状として不適切な内容である。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 現状の課題を示す文として論理的かつ簡潔にまとまっている。
- 1点: 意味は通じるが、文の構造がやや不自然である。
- 0点: 文章として成立していない。
解説
「子育てSNS」を導入することで改善が期待される、子育て世帯の現状(課題)の2つ目を問う設問です。
子育て世帯の中には、見知らぬ人に子どもを預けることに対してベビーシッターの利用に抵抗感や不安感がある状況が存在します。子育てSNSを通じた利用者の口コミや実際の体験談の共有によって、これらの不安感を払拭し、サービスの利用促進に繋がることが期待されます。
高得点のポイント
- 対象がベビーシッターの利用であることを明記していること
- 現状として抵抗感や不安感があるという心理的ハードルを捉えていること
(3)
“子育てチャット”に備えた下線③の機能は,どのようなニーズを満たすための機能か。40字以内で述べよ。
模範解答
適切なタイミングで子育て支援サービスを提供したい,行政機関のニーズ
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(3点)
- 3点: 「適切なタイミングで子育て支援サービスを提供したい」という行政機関のニーズを的確に抽出している。
- 1点: 支援サービスの提供には触れているが、「適切なタイミング」などの重要な要素が欠けている、あるいは行政機関のニーズであることが不明確である。
- 0点: 該当機能が満たすニーズとして不適切な内容である。
論理性(構造)(3点)
- 3点: ニーズを示す文として意味のねじれがなく、論理的かつ自然にまとまっている。
- 1点: 意味は通じるが、文の構造がやや不自然であったり、冗長である。
- 0点: 文章として成立していない。
解説
「子育てチャット」に備えられた特定の機能が、どのようなニーズを満たすためのものかを問う設問です。
行政機関は、子育て世帯の状況を正確に把握し、必要なタイミングで支援を届けたいと考えています。特定の機能(利用者の状況変化の検知や自動的な情報発信など)は、適切なタイミングで子育て支援サービスを提供したいという行政機関側のニーズを満たすために実装されています。
高得点のポイント
- 適切なタイミングで情報やサービスを提供したいという目的を明記していること
- それが行政機関のニーズであることを明確にしていること
- 40字以内で端的に表現していること
(4)
Angel Cloudに“子育て支援記録”を備えることで,M市が実現したい子育て支援とは具体的にどのような支援か。30字以内で述べよ。
模範解答
行政機関とサポート機関による地域一体での共同支援
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(3点)
- 3点: 「行政機関とサポート機関」による「地域一体での共同支援」という実現したい姿を的確に抽出している。
- 1点: 共同支援や地域一体などの要素は含まれているが、連携する主体(行政機関とサポート機関)の記載が不明確である。
- 0点: 実現したい子育て支援の姿として不適切な内容である。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 支援の姿を示す文として論理的かつ簡潔にまとまっている。
- 1点: 意味は通じるが、文の構造がやや不自然である。
- 0点: 文章として成立していない。
解説
Angel Cloudに「子育て支援記録」を備えることで、M市が実現したい具体的な子育て支援の姿を問う設問です。
支援記録をクラウド上で一元管理・共有することにより、市役所などの行政機関だけでなく、実際のサポートを提供する各種機関が連携しやすくなります。これにより、行政機関とサポート機関による地域一体での共同支援を実現することがM市の狙いです。
高得点のポイント
- 行政機関とサポート機関が連携することを明記していること
- それらによる地域一体での共同支援という目指す姿を表現していること
- 30字以内で簡潔にまとめていること