令和7年度 春期 ITストラテジスト試験 午後Ⅰ 問題 問3 ドラッグストアの新規サービス戦略
この問題は2025(R7)春 ITストラテジスト 午後Iに出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。
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学習ガイド
ドラッグストアチェーンがITを活用して健康サポートの新規サービスを立ち上げる事例の問題です。小商圏中心への出店戦略や業務標準化といった既存戦略の理解を踏まえ、健康生活アプリの各機能がどの顧客ニーズを満たし、どの自社の強みを生かすのかを読み取ります。服薬指導補助システムまで含め、この記事では店舗網・専門人材・データという経営資源と各施策の対応関係を軸に解答を導いていきます。
この記事で押さえる論点
- 小商圏出店・業務標準化という既存戦略の狙いを説明する
- 顧客体験価値(CX)向上へ方針転換した背景を読み取る
- 健康生活アプリの各機能と自社の強み・顧客ニーズを対応付ける
出題情報
- 出題
- 2025(R7)春 ITストラテジスト 午後I 問3
- 配点
- 50点満点
- 模範解答
- 公表(設問ごとに掲載)
出題趣旨・採点講評(IPA 公表)
ITストラテジストには,業種ごとの事業特性を踏まえて,経営戦略の実現に向けたITを活用した事業戦略を策定・推進する能力が求められる。本問では,ドラッグストアにおけるITを活用した新規サービスの立上げを題材として,基本戦略の策定・推進を行う能力を評価する。具体的には,地域社会や店舗におけるニーズや課題の把握,解決施策の検討,ITを活用した施策の実行ついて,実務能力を問う。
問3では,ドラッグストアにおけるITを活用した新規サービス立上げについて出題した。全体として正答率は平均的で,状況設定はおおむね理解されているようであった。ITストラテジストは,業種ごとの事業特性を踏まえて,経営戦略の実現に向けたITを活用した事業戦略を策定,推進する能力を高めてほしい。
問題本文
ドラッグストアにおける IT を活用した新規サービス立ち上げに関する次の記述を読んで,設問に答えよ。
C社は,K地域を中心に大型駐車場を備えた大規模店舗を構えるドラッグストアチェーンを展開している。C社の展開するドラッグストアは,調剤薬に加えて,化粧品と,洗剤,衛生用品,文房具など(以下,日用品という)と,冷凍食品,飲料,お菓子など(以下,食料品という)を中心に様々な生活必需品を取り扱っている。
これまでC社は,K地域にある生活必需品の仕入先と密接なコミュニケーションを行い,強い協力関係を築いてきた。
〔K地域の環境〕
K地域の住民の多くは自然環境に恵まれた郊外に住んでいる。K地域の郊外は古い住宅地が多く,多くのシニア世代が長年住んでいる。さらに,昨今のワークスタイルの変化を見据え,集合団地のリノベーションなどが行われており,若い世代の流入も増えている。昨今K地域の住民は,日常の用事をできるだけ自宅から近距離かつ1か所で済ませたいという希望が強く,この希望を満たす企業は顧客を囲い込める可能性が高い。また,シニア世代やシニア世代をサポートする住民からは,高齢化によって,服薬指導に限らず,病気やけがによる入退院時などの生活シーンに合わせた健康相談をしたいといった社会的ニーズが高まっている。
K地域の郊外に医療機関は少なく,郊外に住む住民のほとんどは都市部の医療機関で受診している。また,気軽に健康相談を行える場所がK地域の郊外にない。
〔C社の戦略〕
C社は“地域住民の健康的な暮らしを支える社会インフラとなる”を企業理念として,次の戦略に従い企業活動を行うことによって,K地域で売上を拡大してきた。
(1) 出店に関する戦略
自動車を利用し5分程度で来店できるように,C社が自ら分割した範囲(以下,小商圏という)の中心付近に店舗を出店している。これによって小商圏内の顧客が日常生活で必要な様々なものを,自宅の最寄り店舗で購入できるようにしている。
C社は,日用品や食料品を特売に頼らず日常的に低価格で提供することによって顧客の来店頻度を高めている。併せてドラッグストア業界では比較的高収益商材である化粧品などを購入してもらうことによって,顧客1人当たりの収益性を高めている。
(2) 調剤薬の販売に関する戦略
店舗では,併設する調剤売場で調剤薬の販売を行っている。顧客は調剤売場で処方箋を提出し,待ち時間を利用して小売売場で日用品や食料品などを買い揃えた後に調剤売場に戻り,調剤薬を受け取ることができる。これによって時間を有効に使うことができると好評で,都市部の医療機関を受診後,帰宅途中に自宅の最寄りの店舗に立ち寄る顧客が多い。C社は,顧客が医療機関から入手した処方箋の画像を事前に送付するサービスをいち早く活用するなど,IT活用にも積極的である。
(3) 小売売場の業務の運営に関する戦略
C社の小売売場では,全店舗で次のような業務標準化を推進している。
- 売場レイアウトや棚割りなどは全店舗で標準化し,小売売場の業務運営を統一する。
- 各店舗のPOSの売上情報から,自動発注システムを活用して本社で一括発注した商品を各店舗へ配送する。
こうした取組みによって,専門知識のない店舗スタッフでも小売売場の業務の運営を効率的に行うことを可能とし,それによって,空いた時間でこれまで以上に顧客対応に時間を割くことができている。
(4) 商品開発や企画に関する戦略
最近では,K地域にある強い協力関係にある仕入先のうち,オーガニック素材にこだわる食品メーカーなどと共同でプライベートブランド商品(以下,PB商品という)を開発している。また,化粧品メーカーとの一部店舗での期間限定共同イベントとして,化粧品メーカーの販売員が,顧客にメイクアップ体験指導を行ったりしている。C社はこのような仕入先の特長を生かした共同企画を実施し高い評判を得ている。
〔C社の課題〕
これまでC社は,これらの戦略に従ってK地域の売上を拡大してきたが,最近では,ほかのドラッグストアチェーンが出店地域をK地域の近郊まで広げているので,戦略強化が必要となっている。戦略の強化に当たってC社は,店舗での顧客ニーズへの対応に関する課題を整理した。
(1) 調剤売場の課題
調剤売場では,顧客から“同居者の看病を適切に行えるようにするために,服薬指導を自宅で本人と一緒に聞きたい”,“疾病を予防するためにも,自身の生活習慣の改善につながる情報が欲しい”などのニーズがある。また,薬剤師は,調剤するときには,過去の薬歴,飲み合わせや保存方法の注意点など様々な確認を行う必要がある。これは,業務負担が大きく,かつ時間が掛かるので混雑時に顧客を待たせることがある。これらへの対応が必要である。
(2) 小売売場の課題
小売売場では,若い世代を中心に,商品そのものへのニーズではなく,生活の質を高めたいという,次のようなニーズが増えており,対応が必要である。
- 健康の増進や体形の維持・改善につながる情報が欲しい。
- 日々の生活を楽しむために,素材にこだわった化粧品を使いたい。また,肌の状態や年齢などの違いを考慮した正しいスキンケアや化粧の方法が知りたい。
〔新たな方針と施策〕
これらの課題に対応するために,C社は戦略を強化する新たな方針を“地域の社会的ニーズや顧客ニーズに合わせたサービスを提供し,顧客のライフタイムバリュー(LTV:顧客生涯価値)を拡大する”と定めた。この方針を受け,C社は,店舗でのリアルなサービスとオンラインでのサービスを融合して顧客体験価値(CX)を高めながら,薬剤師の業務負担も軽減することとし,次の二つの施策を実施することとした。
(1) 店舗で調剤薬を販売することに加え,都市部の医療機関を受診する顧客の通院中及び在宅経過観察などのプレ・アフターホスピタルにおける薬剤師による服薬指導や残薬管理,管理栄養士による栄養指導などの健康相談といったサービスを店舗でもオンラインでも提供する。
(2) 仕入先と協力して,顧客ニーズに合わせたサービスを提供することによって,顧客のLTVを拡大する。
施策の実施に向けC社は,次のシステムを構築し,活用することとした。
- 顧客が生き生きと健康的に生活することを支援する健康生活支援アプリケーションシステム(以下,健康生活アプリという)
- 薬剤師の業務負担を軽減する服薬指導補助システム
〔健康生活アプリ〕
地域の社会的ニーズや顧客ニーズに合わせたサービスを提供するためのアプリケーションシステムである。健康生活アプリが顧客に提供する機能は次のとおりである。
(1)オンラインサポート機能
オンラインによる服薬指導や残薬管理,及び健康相談を行う機能である。
顧客は,オンラインサポートの予約を行い,予約した時間に来店することなく,リモートで薬剤師による服薬指導や残薬管理,管理栄養士による栄養指導などの健康相談といったサービスを受けることができる。
(2)ヘルスケアアドバイス機能
健康維持などに関するアドバイスを行う機能である。
顧客は,健康生活アプリを利用し心拍数や体表面温度,歩数記録や食事記録(以下,行動情報という)を記録する。情報を記録する際,顧客はC社からレンタルした専用のデバイスを使って自動で行動情報を記録する方法か,自身が持つデバイスで管理する行動情報を登録する方法を用いる。
顧客は,記録した情報からAIがスコアリングした健康状態や予測した健康リスク,生活習慣改善や体形の維持・改善につながるコメント,おすすめのサプリメント,K地域の食品メーカーと共同で開発したPB商品を使ったレシピなどの情報を入手する。
顧客は,AIチャットボットによる健康維持に関する助言を受けることもできる。
(3)ビューティアドバイス機能
最適なスキンケア及びメイクアップの方法並びに化粧品を提案する機能である。
顧客は,顔写真を撮り,自身が抱える肌の悩みや化粧の希望などを登録する。
AIを活用した骨格診断や肌診断に合わせたスキンケア,化粧のポイントなどの情報を入手したり,おすすめの商品のレコメンドを受けたりする。気に入った商品があればオンラインでC社から購入することができる。
顧客はAR(Augmented Reality:拡張現実)メイク機能を用いて,商品を利用したメイクを疑似体験できるほか,スキンケアのやり方のナビゲートを受けたり,メイクのコツやスキンケアの動作に対するアドバイスを受けたりする。
また,店舗で行われるK地域の化粧品メーカーと共同の期間限定メイクアップ体験イベントの予約もできる。
〔服薬指導補助システム〕
調剤売場で薬剤師が行う調剤や服薬指導を支援するシステムである。服薬指導補助システムは,調剤売場で入手した処方箋データや過去の服薬履歴などの情報から薬効重複チェックや服薬指導コメントの作成を行う。薬剤師は,服薬指導補助システムの情報を参考に調剤及び服薬指導を行う。
設問と解答・解説
設問1
〔C社の戦略〕について答えよ。
(1)
C社が小商圏の中心付近に店舗を出店する戦略をとる狙いは何か。20字以内で答えよ。
模範解答
K地域の顧客を囲い込む狙い
採点基準(配点 7点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 「K地域の顧客を囲い込む」という事業戦略上の狙いが明確に記述されている。
- 2点: 顧客の囲い込みに関する記述はあるが、対象地域が不明確など要素がやや不足している。
- 0点: 戦略の狙いについて適切に言及されていない(単なる顧客の希望を記述しているなど)。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 文字数制限の中で、C社が狙う成果が文脈上自然に伝わるように簡潔にまとめられている。
- 1点: 意味は通じるが、文の構造や表現にやや不自然さがある。
- 0点: 論理的な繋がりがなく、文意が通らない。
解説
解答の根拠
C社が小商圏の中心付近に店舗を出店する戦略の狙いについて問う設問です。
問題文の状況設定において、出店の主な目的は単に顧客の希望に応えることではなく、自社の事業基盤を固めるためのK地域の顧客を囲い込むことにあります。採点講評にあるように、「近距離で用事が済ませられる」といった解答は顧客視点のメリットに過ぎず、C社としての戦略的狙いとしては不十分です。
高得点のポイント
- 知識・理解度:「K地域の顧客を囲い込む」というC社側の明確な戦略的意図が盛り込まれていること。
- 論理性:指定された20字以内で、端的に「〜狙い」という形で構造化され簡潔にまとめられていること。
(2)
小売売場の業務の運営に関する戦略において,C社は業務標準化を推進することによってどのような成果を狙ったか。35字以内で答えよ。
模範解答
業務運営を効率的に行い,顧客対応に時間を割くことができる成果
採点基準(配点 7点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 「業務運営の効率化」と「顧客対応への時間創出」の両方が記述されている。
- 2点: 効率化、または顧客対応への時間創出のいずれか一方のみが記述されている。
- 0点: 業務標準化がもたらす成果として適切な要素が含まれていない。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 「効率化によって時間を割く」という因果関係が明確に述べられている。
- 1点: 要素は並んでいるが、因果関係の記述がやや不自然である。
- 0点: 論理的な繋がりが不明確である。
解説
解答の根拠
小売売場の業務運営において、C社が業務標準化を推進する狙いについて問う設問です。
業務標準化の最大の目的は、業務運営を効率的に行うことで生み出されたリソース(時間)を、顧客対応に充てることです。これにより、顧客体験価値(CX)の向上につなげるという戦略的成果を狙っています。
高得点のポイント
- 知識・理解度:「業務運営の効率化」という直接的な成果と、それによって生み出された時間を「顧客対応に割く」という目的が両方明記されていること。
- 論理性:指定された35字以内で、効率化と時間創出の因果関係が論理的にまとめられていること。
設問1(1)は,正答率がやや低く,“近距離で用事が済ませられる”といった解答が見受けられた。これは,単なる顧客の希望であり,C社が小商圏の中心付近に店舗を出店する戦略をとる狙いについて解答してほしい。
設問2
〔新たな方針と施策〕について,C社が顧客体験価値(CX)を高めることとした背景は何か。小売売場の観点で,30字以内で答えよ。
模範解答
商品ではなく,生活の質を高めたいニーズが増えている状況
採点基準(配点 7点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 「商品のニーズ」ではなく「生活の質の向上」を求めるニーズが増加している状況が記述されている。
- 2点: 生活の質の向上には触れているが、従来の商品ニーズとの対比が不明確であるなど要素が足りない。
- 0点: 顧客体験価値を高める背景として的外れな内容が記述されている。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 小売売場の観点から、背景となる状況が因果関係をもって簡潔に説明されている。
- 1点: 意味は通じるが、文の繋がりや結びにやや不自然さがある。
- 0点: 文意が通らない。
解説
解答の根拠
小売売場の観点から、C社が顧客体験価値(CX)を高める方針をとった背景を問う設問です。
小売市場において、単に商品を買い求めるだけでなく、生活の質を高めたいという顧客のニーズが増加している状況が根底にあります。
高得点のポイント
- 知識・理解度:商品の購入自体ではなく、「生活の質の向上」を求めるニーズが増加していることが読み取れていること。
- 論理性:指定された30字以内で、小売売場における顧客ニーズのシフトという背景状況が簡潔に説明されていること。
設問3
〔健康生活アプリ〕について答えよ。
(1)
C社が,オンラインサポート機能を提供するのは,施策のどのような部分を実施するためか。35字以内で答えよ。
模範解答
プレ・アフターホスピタルのサービスをオンラインでも提供すること
採点基準(配点 7点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 「プレ・アフターホスピタルのサービス」を「オンラインでも提供する」ことが明確に記述されている。
- 2点: オンラインでの提供については触れているが、対象となるサービス内容の記述が不明確である。
- 0点: 単なる顧客の通院サポートなど、具体的な施策内容が適切に読み取れていない。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 店舗とオンラインの融合という施策の具体的な実施部分が、簡潔かつ明確にまとめられている。
- 1点: 意味は通じるが、文章の構成がやや不十分である。
- 0点: 論理的な繋がりがなく、どの部分の施策か伝わらない。
解説
解答の根拠
C社が健康生活アプリでオンラインサポート機能を提供する具体的な施策部分について問う設問です。
採点講評でも指摘されているように、「都市部の医療機関を受診する顧客の通院をサポートする」といった表面的な解答は不十分です。店舗とオンラインの融合により、プレ・アフターホスピタルのサービスをオンラインでも提供するという施策の核心を読み取る必要があります。
高得点のポイント
- 知識・理解度:「プレ・アフターホスピタルのサービス」を「オンラインでも提供する」点が明記されていること。
- 論理性:35字以内で、実施する施策の該当部分が過不足なくまとめられていること。
(2)
C社は,ヘルスケアアドバイス機能を提供することによってどのような顧客のニーズを満たすことができると考えているか。35字以内で答えよ。
模範解答
健康の増進や体形の維持・改善につながる情報が欲しいというニーズ
採点基準(配点 7点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 「健康の増進」と「体形の維持・改善」につながる情報を求めるニーズが網羅的に記述されている。
- 2点: 健康増進、または体形維持のいずれかについてのみ触れられている。
- 0点: 顧客の具体的なニーズが適切に抽出されていない。
論理性(構造)(3点)
- 3点: アプリの機能が満たす顧客ニーズの全体像が、論理的かつ簡潔にまとめられている。
- 1点: 意味は通じるが、説明が冗長であるか、構造的にやや不足している。
- 0点: 文意が通らない。
解説
解答の根拠
ヘルスケアアドバイス機能によって満たそうとしている顧客ニーズについて問う設問です。
アプリを通じて情報を提供することで、顧客の「健康の増進」や「体形の維持・改善」につながる有益な情報を得たいという具体的なニーズに応えることが想定されています。
高得点のポイント
- 知識・理解度:「健康の増進」と「体形の維持・改善」に関する情報を求めるニーズであることが記述されていること。
- 論理性:35字以内で、顧客の抱えるニーズが過不足なくまとめられていること。
(3)
C社がビューティアドバイス機能を提供する上で活用するC社の強みは何か。35字以内で答えよ。
模範解答
仕入先の特長を生かした高い評価を得ている共同企画を実施できること
採点基準(配点 7点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 「仕入先の特長を生かすこと」と「高い評価を得ている共同企画を実施できること」の2点が記述されている。
- 2点: 共同企画の実施についてのみ触れられているなど、C社の強みに関する要素が一部欠けている。
- 0点: C社の強みが適切に抽出されていない。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 強みの源泉とそれがもたらす成果が、論理的に繋がって記述されている。
- 1点: 要素の羅列にとどまり、強みとしての関係性がやや不明確である。
- 0点: 論理的な繋がりがない。
解説
解答の根拠
ビューティアドバイス機能の提供において活用されるC社独自の強みを問う設問です。
C社はこれまで培ってきた関係性を活かし、仕入先の特長を生かした企画力に強みを持っています。これを活かして、すでに高い評価を得ている共同企画をビューティアドバイス機能においても展開できる点が強みとなります。
高得点のポイント
- 知識・理解度:「仕入先の特長を生かす」ことと、「高い評価を得ている共同企画を実施できる」ことの2点が記述されていること。
- 論理性:35字以内で、強みの源泉ともたらされる成果が適切に要約されていること。
設問3(1)は,正答率がやや低く,“都市部の医療機関を受診する顧客の通院などをサポートする”といった解答が見受けられた。C社が店舗でのサービスとオンラインでのサービスを融合して顧客体験を高めている具体的な内容が何であるかを読み取り解答してほしい。
設問4
〔服薬指導補助システム〕について,C社は,服薬指導補助システムを構築することによって,どのような問題を解決しようと考えているか。40字以内で答えよ。
模範解答
業務負担が大きく,かつ時間が掛かるため混雑時に顧客を待たせることがある
採点基準(配点 8点)
知識・理解度(内容)(5点)
- 5点: 「業務負担が大きい」「時間が掛かる」「混雑時の顧客の待ち時間発生」という3要素が網羅されている。
- 3点: 顧客の待ち時間の発生については言及されているが、その原因(業務負担や時間)の記述が不十分である。
- 0点: 解決すべき問題が適切に抽出されていない。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 原因と結果(待ち時間の発生)の構造が明確に記述されている。
- 1点: 意味は通じるが、原因と結果の論理的な繋がりがやや不十分である。
- 0点: 文意が通らない。
解説
解答の根拠
服薬指導補助システムを導入することで解決を目指す店舗の課題を問う設問です。
薬剤師等の現場における業務負担が大きく、作業に時間が掛かることが根本的な原因となり、結果として混雑時に顧客を待たせてしまうという課題を引き起こしています。システム構築によりこの構造的な問題を解決することが狙いです。
高得点のポイント
- 知識・理解度:原因となる「業務負担の大きさ」と「時間が掛かること」、結果としての「混雑時の顧客の待ち時間発生」という3要素が網羅されていること。
- 論理性:40字以内で、原因と結果の構造が論理的かつ明確に記述されていること。