令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問52

システム開発のプロジェクトにおいて,EVMを活用したパフォーマンス管理をしている。開発途中のある時点で EV−PVEV - PV の値が負であるとき,どのような状況を示しているか。

解答・解説

正解: ウ. プロジェクトの進捗が,計画よりも遅れている。

EVM(Earned Value Management)において、EV−PVEV - PV はスケジュール差異(SV:Schedule Variance)を表します。

  • EV(Earned Value:アーンド・バリュー):現時点までに完了した作業に割り当てられていた予算コスト(達成価値)
  • PV(Planned Value:プランド・バリュー):現時点までに完了している予定だった作業の予算コスト(計画価値)

SV=EV−PVSV = EV - PV が負(SV<0SV < 0)であるということは、EV<PVEV < PV となり、「計画していた作業量(PV)に対して、実際に完了した作業量(EV)が少ない」ことを意味します。したがって、プロジェクトの進捗が計画よりも遅れている状況を示しています。

各選択肢の解説

  • ア:スケジュール効率が,計画よりも良い。
    誤りです。スケジュール効率が良い(スケジュール効率指数 SPI=EV/PV>1SPI = EV / PV > 1)場合は、EV−PVEV - PV の値は正になります。
  • イ:プロジェクトの完了が,計画よりも遅くなる。
    誤りです。EV−PV<0EV - PV < 0 は現時点での進捗の遅れを示していますが、今後の対策によって挽回する可能性があるため、完了が必ずしも遅れるとは断言できません。
  • ウ:プロジェクトの進捗が,計画よりも遅れている。
    正解です。前述の通り、EV−PVEV - PV が負であることは、現時点での進捗遅れを直接示しています。
  • エ:プロジェクトの進捗が,計画よりも進んでいる。
    誤りです。進捗が計画よりも進んでいる場合は、EV−PVEV - PV の値は正になります。

Spineチーム