令和3年度 春期 ITストラテジスト試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問5

稼働率が xx である装置を四つ組み合わせて,図のようなシステムを作ったときの稼働率を f(x)f(x) とする。区間 0≦x≦10 \leqq x \leqq 1 における y=f(x)y = f(x) の傾向を表すグラフはどれか。ここで,破線は y=xy = x のグラフである。

システムのブロック図
図の説明テキスト

稼働率xの装置を4つ組み合わせたシステムの構成図。「x」と書かれた2つのブロックが直列に接続されたものが、2組並列に接続されている構成。

解答・解説

正解: エ.

システムのブロック図から全体の稼働率 f(x)f(x) の式を導き、そのグラフの形状を分析します。

  1. 直列部分の稼働率
    図のシステムは、稼働率 xx の装置が2つ直列に接続された系が上下に配置されています。この直列部分が稼働する確率は x×x=x2x \times x = x^2 となります。

  2. システム全体の稼働率
    全体のシステムは、稼働率 x2x^2 の系が2つ並列に接続された構成になっています。並列システムが稼働する条件は「少なくとも1つの系が稼働していること」なので、全体が停止する確率(両方の系が停止する確率)を1から引いて求めます。

    • 1つの系が停止する確率:1−x21 - x^2
    • 両方の系が停止する確率:(1−x2)2(1 - x^2)^2
    • システム全体の稼働率 f(x)f(x):1−(1−x2)2=1−(1−2x2+x4)=2x2−x41 - (1 - x^2)^2 = 1 - (1 - 2x^2 + x^4) = 2x^2 - x^4
  3. グラフの形状の分析
    求めた f(x)=2x2−x4f(x) = 2x^2 - x^4 と直線 y=xy = x の関係を調べるために、いくつか具体的な数値を代入して比較します。

    • x=0x = 0 のとき、f(0)=0f(0) = 0
    • x=0.5x = 0.5 のとき、f(0.5)=2(0.52)−0.54=2×0.25−0.0625=0.4375f(0.5) = 2(0.5^2) - 0.5^4 = 2 \times 0.25 - 0.0625 = 0.4375。これは 0.50.5 より小さいため、グラフは y=xy = x より下側になります。
    • x=0.9x = 0.9 のとき、f(0.9)=2(0.92)−0.94=2×0.81−0.6561=1.62−0.6561=0.9639f(0.9) = 2(0.9^2) - 0.9^4 = 2 \times 0.81 - 0.6561 = 1.62 - 0.6561 = 0.9639。これは 0.90.9 より大きいため、グラフは y=xy = x より上側になります。
    • x=1x = 1 のとき、f(1)=2(12)−14=1f(1) = 2(1^2) - 1^4 = 1

したがって、0≦x≦10 \leqq x \leqq 1 の区間において、グラフは xx が小さい領域では y=xy = x より下側にあり、xx が大きい領域では y=xy = x より上側にある曲線(前半は下に凸、後半は上に凸)になります。

各選択肢の解説

  • ア:全体を通して y=xy = x より上側になっているため誤りです。
  • イ:全体を通して y=xy = x より下側になっているため誤りです。
  • ウ:xx が小さい領域で y=xy = x より上側、xx が大きい領域で下側になっているため誤りです。
  • エ:xx が小さい領域で y=xy = x より下側、xx が大きい領域で上側になっており、f(x)f(x) の特徴と一致します。

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