令和3年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問19

将来の科学技術の進歩の予測などについて,専門家などに対するアンケートを実施し,その結果をその都度回答者にフィードバックすることによって,ばらばらの予測を図のように収束させる方法はどれか。

図
図の説明テキスト

「第1回アンケート」「第2回アンケート」「第3回アンケート」の3つのグラフが縦に並んでいる。縦軸は「回答者数」、横軸は「実現時期(年)」(2025から2050まで)。各グラフには「下方四分位数」「メジアン」「上方四分位数」が折れ線で示されており、アンケートの回を重ねるごとに分布が狭くなり収束していく様子が描かれている。

解答・解説

正解: イ. デルファイ法

専門家に対してアンケートを繰り返し実施し、その結果をフィードバックすることで意見を収束させていく将来予測の手法について問う問題です。

問題文にある「専門家などに対するアンケートを実施」「その結果をその都度回答者にフィードバック」「予測を図のように収束させる」という特徴から、正解は デルファイ法(イ)となります。

添付された図表からも、以下のプロセスが読み取れます。

  • 第1回アンケートでは、回答の「下方四分位数」が2025年、「上方四分位数」が2050年となっており、予測の幅が広くばらばらである状態が示されています。
  • 第2回アンケート、第3回アンケートと回を重ねるごとに四分位数の幅が狭まり、「メジアン」付近に意見が収束していく様子が描かれています。

各選択肢の解説

  • ア ゴードン法: 参加者に本来のテーマを伏せたまま、関連するより広範なテーマでブレインストーミングを行い、そこから得られたアイデアを本来の課題に結びつける発想法です。アンケートの繰り返しによる意見の収束を目的とする手法ではありません。
  • イ デルファイ法: 本問の正解です。専門家の意見を統計的に集約し、予測の精度を高める手法です。
  • ウ ミニマックス法: ゲーム理論などにおいて、想定される最悪の結果における自らの損失を最小にする行動を選択する意思決定手法です。技術予測などの手法ではありません。
  • エ モンテカルロ法: 乱数を用いた多数回のシミュレーションによって、問題の近似解を確率的に求める数値計算手法です。専門家へのアンケートによる合意形成とは無関係です。

Spineチーム