平成28年度 管理業務主任者試験 問19
建物・設備の維持保全昇降機・機械式駐車場
エレベーターの安全装置に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
解答・解説
正解: 2. 地震時等管制運転装置とは、地震等の加速度を検知し、自動的に、かごを昇降路の避難階の出入口の戸の位置に停止させ、かごと昇降路の各出入口の戸を開くことなどができる装置をいう。
正解は 2 です。
本問は、エレベーターの安全装置(戸開走行保護装置、地震時等管制運転装置、火災時管制運転装置)の定義および建築基準法における設置義務についての理解を問う問題です。地震時等管制運転装置は、地震発生時にかごを避難階ではなく最寄階に停止させる装置であるため、選択肢2の記述が最も不適切です。
各選択肢の解説
- 1:適切
戸開走行保護装置(UCMP)は、駆動装置や制御器に故障が生じ、かご及び昇降路のすべての出入口の戸が閉じる前にかごが昇降したとき、またはかごが停止すべき位置から著しく移動したときに、自動的にかごを制止する装置です(建築基準法施行令第129条の10第3項第1号)。 - 2:不適切(正解)
地震時等管制運転装置は、地震等の加速度を検知し、自動的にかごを昇降路の最寄りの階(最寄階)の出入口の戸の位置に停止させ、かごと昇降路の各出入口の戸を開くことなどができる装置です。建築基準法施行令第129条の10第3項第2号も「かごを昇降路の出入口の戸の位置に停止させ」と定めており、「避難階」に停止させるものではありません(避難階に呼び戻すのは火災時管制運転装置です)。 - 3:適切
火災時管制運転装置は、防災センター等の火災管制スイッチの操作や自動火災報知設備からの信号により、運行中のエレベーターを一斉に避難階へ直行・停止させ、乗客を避難させた後に戸を閉じて休止状態にする装置です。 - 4:適切
2009年(平成21年)9月の改正建築基準法施行令の施行により、新設されるエレベーターには戸開走行保護装置および地震時等管制運転装置の設置が義務付けられています(建築基準法施行令第129条の10第3項)。