令和6年度 管理業務主任者試験 問10

以下の表アは、甲管理組合の令和6年3月末日の決算において作成された一般(管理費)会計に係る未完成の貸借対照表(勘定式)である。表アを完成させるために、表ア中の(A)から(D)までに入る科目の組合せとして最も適切なものは、表イの1から4までのうちどれか。

表ア 一般(管理費)会計貸借対照表
図の説明テキスト

一般(管理費)会計貸借対照表
令和6年3月31日現在
表ア(単位:円)

資産の部 (科目) 資産の部 (金額) 負債・繰越金の部 (科目) 負債・繰越金の部 (金額)
現金預金 300,000 預り金 100,000
( A ) 100,000 ( C ) 300,000
( B ) 200,000 ( D ) 100,000
什器及び備品 400,000 次期繰越金 500,000
資産の部合計 1,000,000 負債・繰越金の部合計 1,000,000
表イ
図の説明テキスト

表イ

選択肢 資産の部 ( A ) 資産の部 ( B ) 負債・繰越金の部 ( C ) 負債・繰越金の部 ( D )
1 未払金 前受金 未収入金 前払金
2 未収入金 前受金 未払金 前払金
3 未払金 前払金 未収入金 前受金
4 未収入金 前払金 未払金 前受金
解答・解説

正解: 4. (A)未収入金 / (B)前払金 / (C)未払金 / (D)前受金

貸借対照表(勘定式)は、左側(借方)に資産の部、右側(貸方)に負債・繰越金の部を記載します。表イに挙げられている4つの勘定科目(未収入金、前払金、未払金、前受金)が、それぞれ「資産」と「負債」のどちらに分類されるかを判断します。

各勘定科目の分類

  1. 資産の部に計上される科目(A・B)
    将来、管理組合が金銭を受け取る権利(債権)や、すでに代金を支払っており将来サービス等を受ける権利は資産となります。

    • 未収入金(A):管理費や修繕積立金などのうち、当期に収入すべきものであるにもかかわらず、決算日時点でまだ回収できていない金額(未収金)です。将来金銭を受け取る権利であるため、資産の部に計上されます。
    • 前払金(B):次期以降の費用(保険料や委託業務費など)を当期に前もって支払った金額です。次期以降にサービスを受ける権利であるため、資産の部に計上されます。
  2. 負債・繰越金の部に計上される科目(C・D)
    将来、管理組合が金銭を支払う義務(債務)や、すでに金銭を受け取っており将来サービス等を提供する義務は負債となります。

    • 未払金(C):当期の業務委託費や工事費などのうち、決算日時点でまだ支払っていない金額です。将来金銭を支払う義務があるため、負債・繰越金の部に計上されます。
    • 前受金(D):次期以降の管理費や使用料などを、当期に前もって受け取った金額です。次期以降の収入とすべきものを先に預かっている状態であるため、負債・繰越金の部に計上されます。

したがって、資産の部である(A)と(B)には未収入金と前払金が入り、負債・繰越金の部である(C)と(D)には未払金と前受金が入るため、正解は4となります。

各選択肢の解説

  • 1:(A)未払金と(B)前受金はいずれも負債の科目であり、資産の部に計上するのは誤りです。また、(C)未収入金と(D)前払金はいずれも資産の科目であり、負債・繰越金の部に計上するのは誤りです。
  • 2:(B)前受金は負債の科目であるため資産の部に計上するのは誤りであり、(D)前払金は資産の科目であるため負債・繰越金の部に計上するのは誤りです。
  • 3:(A)未払金は負債の科目であるため資産の部に計上するのは誤りであり、(C)未収入金は資産の科目であるため負債・繰越金の部に計上するのは誤りです。
  • 4:資産の部に(A)未収入金・(B)前払金、負債・繰越金の部に(C)未払金・(D)前受金が正しく分類されており、最も適切です。