平成29年度 管理業務主任者試験 問20

地震に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

解答・解説

正解: 4. 地震波にはP波とS波があり、P波の方がS波より速く伝わる性質がある。

正解は 4 です。

地震が発生した際に震源から伝わる実体波には、P波(Primary wave:初期微動を起こす縦波)とS波(Secondary wave:主要動を起こす横波)の2種類があります。P波は進行方向と同じ方向に振動する疎密波であり、進行方向と垂直に振動するねじれ波であるS波よりも速く伝わる性質があります(一般にP波は秒速約 5∼7 km5\sim 7\text{ km}、S波は秒速約 3∼4 km3\sim 4\text{ km})。この特性を活かし、P波を検知してS波が到達する前に警報を出す仕組みが「緊急地震速報」です。

各選択肢の解説

  • 1:誤り
    地震そのものの規模(エネルギー)を表すマグニチュード(MM)と地震エネルギー(EE)の間には、log⁡10E=4.8+1.5M\log_{10} E = 4.8 + 1.5M という関係式が成り立ちます。したがって、マグニチュードの値が 11 増えるとエネルギーは 101.510^{1.5} 倍、すなわち約 31.631.6 倍になります(値が 22 増えると 103=100010^3 = 1000 倍になります)。

  • 2:誤り
    日本の気象庁が定める震度階級は、震度0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7 の10階級です。かつては0から7までの8階級でしたが、1996年(平成8年)の改定により震度5と震度6がそれぞれ「弱・強」に2分割され、現在の10階級となりました。

  • 3:誤り
    かつて震度は観測員の体感や周囲の状況の目視によって判定されていましたが、1996年(平成8年)4月以降は、すべて機械(計測震度計)による自動観測・判定に切り替えられています。

  • 4:正しい
    上述のとおり、P波はS波よりも速く伝わる性質があり、最初に到達してカタカタという小さな揺れ(初期微動)を引き起こし、後から到達するS波がユサユサという大きな揺れ(主要動)を引き起こします。