「開発プロセス」の過去問(テクノロジ・52問+午後6大問)

1. この分野は何か

開発プロセス分野は、ソフトウェアを効率よく、かつ高品質に開発し、安定して運用に乗せるための仕事の進め方(プロセス)や手法に関する領域です。
ウォーターフォールモデルに加え、広く採用されているアジャイル開発(XP:エクストリームプログラミングなど)やリーンソフトウェア開発、そして開発チームと運用チームが連携するDevOpsといった開発手法が含まれます。また、ソースコードのバージョン管理やテスト駆動開発(TDD)、リファクタリング、CI/CDなどの具体的なプラクティスもここで問われます。

2. 実際の出題のされ方

午前問題では、アジャイル開発やDevOpsに関する用語の意味や、開発ツールの特徴を問う問題が頻出します。

  • アジャイルとリーン開発: 「リーンソフトウェア開発において、プロセスの所要時間を可視化し無駄を確認する手法(バリューストリームマッピング)」や、アジャイルの初期段階でプロジェクトの目的やスコープを共通認識にする手法(インセプションデッキ)など、具体的なプラクティスの名称が問われます。
  • XPのプラクティス: エクストリームプログラミングにおける「テスト駆動開発(プログラムを書く前にまずテストコードを書く)」や「ペアプログラミング」の特徴を選択させる問題は定番です。
  • バージョン管理と自動化: 「各開発者のローカル環境に完全な履歴の複製をもつ」分散型バージョン管理システム(Gitなど)の利点や、ドキュメンテーションジェネレーターの役割、プラットフォーム開発の適用効果などが問われます。
  • DevOpsと監査: 開発と運用が密接に連携するDevOps環境下でのシステム監査の留意点(例えば、継続的デプロイメントにおける承認プロセスの自動化の妥当性など)といった、新しい開発スタイルに合わせた管理手法も出題されます。

3. 学習のポイント

開発プロセスは、それぞれの開発手法が「これまでの開発(ウォーターフォール等)のどのような課題を解決するために生まれたのか」という背景を理解することが習得の近道です。

  • アジャイル関連の用語整理: XP、スクラム、リーンの3つはアジャイル開発の代表的な枠組みですが、それぞれ重視しているポイントが異なります(XPはプログラマの技術的プラクティス、スクラムはチーム運営のプロセス、リーンは無駄の排除)。各手法特有の用語(スプリント、プロダクトバックログ、リファクタリングなど)を整理して覚えましょう。
  • ツールの目的を理解する: CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリ)や分散バージョン管理システムといった開発支援ツールに関する問題は、そのツールを使うことで「開発プロセスのどの手間が減るのか」を実務に紐付けて理解しておくと解答しやすくなります。
  • プロセスアセスメントの規格: JIS X 33002などに基づくプロセスアセスメントでは、各プロセスの能力を所定の属性で評価します。組織成熟度を段階評価するCMMIとは評価対象や尺度が同じとは限らないため、用語を分けて押さえておきましょう。

4. 間違えやすいところ

XP(エクストリームプログラミング)のプラクティスのうち、「リファクタリング」と「テスト駆動開発(TDD)」の意味を混同するミスがよく見られます。

  • テスト駆動開発:実装コードを書くにテストコードを書き、そのテストを通すように実装を行うこと。
  • リファクタリング:実装したプログラムの外部から見た動作は変えずに、内部のソースコードの構造を綺麗に整理・改善すること。
    この二つはセットで行われることが多いですが、問われている定義がどちらを指しているのか、文章を正確に読み取るよう注意してください。
  1. 2025(R7)秋 応用情報技術者 午前 問12 IaC (Infrastructure as Code) の説明として、適切なものはどれか。…
  2. 2025(R7)秋 データベーススペシャリスト 午前II 問25 エクストリームプログラミング(XP)のプラクティスとして,適切なものはどれか。…
  3. 2025(R7)秋 エンベデッドシステムスペシャリスト 午前II 問18 組込みシステム開発におけるソフトウェアプロダクトライン開発の説明として,適切なものはどれか。…
  4. 2025(R7)秋 プロジェクトマネージャ 午前II 問13 アジャイル開発プロセスにおいて,Bill Wakeが提案した“INVEST”と呼ばれる六つの観点を用いて行うことはどれか…
  5. 2025(R7)秋 プロジェクトマネージャ 午前II 問15 スクラムを適用している開発において、スプリントの途中で開発チームだけの判断で変更できるものはどれか。…
  6. 2025(R7)秋 プロジェクトマネージャ 午前II 問16 JIS X 33002:2017 (プロセスアセスメント実施に対する要求事項) の説明として,適切なものはどれか。…
  7. 2025(R7)春 応用情報技術者 午前 問46 システムをバージョンアップするとき,システムの稼働環境を二つ用意しておき,一方の環境で現バージョンのシステムを稼働させた…
  8. 2025(R7)春 応用情報技術者 午前 問48 XP (Extreme Programming) のプラクティスの一つであるものはどれか。…
  9. 2025(R7)春 応用情報技術者 午前 問49 分散システムの脆弱性を実験によって発見する手法であるカオスエンジニアリングには,五つの原則がある。この原則のうちの三つは…
  10. 2025(R7)春 応用情報技術者 午前 問50 スクラムにおいて繰り返し実行するイベントのうち,ステークホルダに作業の結果をプレゼンテーションして,プロダクトゴールに対…
  11. 2025(R7)春 高度試験共通 午前I 問17 スクラムにおいて繰り返し実行するイベントのうち,ステークホルダに作業の結果をプレゼンテーションして,プロダクトゴールに対…
  12. 2025(R7)春 ネットワークスペシャリスト 午前II 問25 ステージング環境の説明として,適切なものはどれか。…
  13. 2025(R7)春 システムアーキテクト 午前II 問11 ユースケース駆動開発の利点はどれか。…
  14. 2025(R7)春 情報処理安全確保支援士 午前II 問22 アジャイル開発のプロジェクトで,ソースコードの品質を向上させるために,バグ,コードの重複,脆弱性につながるコードを自動で…
  15. 2025(R7)春 情報処理安全確保支援士 午前II 問23 アジャイル開発手法の一つであるスクラムを適用したソフトウェア開発プロジェクトにおいて,KPT手法を用いてレトロスペクティ…
  16. 2024(R6)秋 応用情報技術者 午前 問19 分散開発環境において,各開発者のローカル環境に全履歴を含んだ中央リポジトリの完全な複製をもつことによって,中央リポジトリ…
  17. 2024(R6)秋 応用情報技術者 午前 問49 アジャイル開発の初期段階において,プロジェクトの目的,スコープなどに対する共通認識を得るために,あらかじめ設定されている…
  18. 2024(R6)秋 データベーススペシャリスト 午前II 問24 組込み機器のソフトウェア開発にプラットフォーム開発を適用する利点として,適切なものはどれか。…
  19. 2024(R6)秋 データベーススペシャリスト 午前II 問25 エクストリームプログラミング(XP:Extreme Programming)における“テスト駆動開発”の特徴はどれか。…
  20. 2024(R6)秋 エンベデッドシステムスペシャリスト 午前II 問23 製品のロードマップに従って製品を開発していく場合に,プロダクトライン開発を適用する利点はどれか。…
  21. 2024(R6)秋 プロジェクトマネージャ 午前II 問7 アジャイル型開発プロジェクトの管理に用いるベロシティの説明はどれか。…
  22. 2024(R6)秋 プロジェクトマネージャ 午前II 問9 あるソフトウェア開発部門では,開発工数E(人月)と開発規模L(kステップ)との関係を,E = 5.2 L^{0.98} …
  23. 2024(R6)秋 プロジェクトマネージャ 午前II 問10 工程別の生産性が次のとおりのとき,全体の生産性を表す式はどれか。 〔工程別の生産性〕 設計工程:X ステップ/人月 製造…
  24. 2024(R6)秋 プロジェクトマネージャ 午前II 問15 CMMIモデル V2.0における成熟度レベルの状態のうち,レベル4の状態はどれか。…
  25. 2024(R6)秋 プロジェクトマネージャ 午前II 問16 アジャイル開発において,質の高いユーザーストーリーを作成するための観点として“INVEST”がある。ユーザーストーリーに…
  26. 2024(R6)秋 プロジェクトマネージャ 午前II 問17 “アジャイルソフトウェア開発宣言”で述べている価値に関する記述のうち, 適切なものはどれか。…
  27. 2024(R6)秋 情報処理安全確保支援士 午前II 問23 エクストリームプログラミング(XP:Extreme Programming)における“テスト駆動開発”の特徴はどれか。…
  28. 2024(R6)春 応用情報技術者 午前 問48 リーンソフトウェア開発において,ソフトウェア開発のプロセスとプロセスの所要時間とを可視化し,ボトルネックや無駄がないかど…
  29. 2024(R6)春 応用情報技術者 午前 問49 JIS X 33002:2017(プロセスアセスメント実施に対する要求事項)の説明として,適切なものはどれか。…
  30. 2024(R6)春 応用情報技術者 午前 問50 ドキュメンテーションジェネレーターの説明として,適切なものはどれか。…
  31. 2024(R6)春 ネットワークスペシャリスト 午前II 問25 バグトラッキングシステムの説明として,最も適切なものはどれか。…
  32. 2024(R6)春 システムアーキテクト 午前II 問1 アジャイル開発プロセスにおいて,Bill Wake が提案した “INVEST” と呼ばれる六つの観点を用いて行うことは…
  33. 2024(R6)春 システムアーキテクト 午前II 問10 JIS X 0160:2021(ソフトウェアライフサイクルプロセス)によれば,移行プロセスで実施するタスクはどれか。…
  34. 2024(R6)春 システムアーキテクト 午前II 問11 JIS X 0160:2021(ソフトウェアライフサイクルプロセス)によれば,廃棄プロセスに関する記述のうち,適切なもの…
  35. 2024(R6)春 システムアーキテクト 午前II 問12 リーンソフトウェア開発の説明として,適切なものはどれか。…
  36. 2023(R5)秋 応用情報技術者 午前 問14 IaC (Infrastructure as Code) に関する記述として, 最も適切なものはどれか。…
  37. 2023(R5)秋 応用情報技術者 午前 問47 アプリケーションソフトウェアの開発環境上で,用意された部品やテンプレートをGUIによる操作で組み合わせたり,必要に応じて…
  38. 2023(R5)秋 応用情報技術者 午前 問49 アジャイルソフトウェア開発宣言では,“あることがらに価値があることを認めながらも別のことがらにより価値をおく”としている…
  39. 2023(R5)秋 高度試験共通 午前I 問5 IaC (Infrastructure as Code) に関する記述として,最も適切なものはどれか。…
  40. 2023(R5)秋 データベーススペシャリスト 午前II 問25 ステージング環境の説明として,適切なものはどれか。…
  41. 2023(R5)秋 プロジェクトマネージャ 午前II 問1 アジャイル開発プロジェクトの状況について,振り返りで得られた教訓のうち,“アジャイル宣言の背後にある原則”に照らして適切…
  42. 2023(R5)秋 プロジェクトマネージャ 午前II 問9 従業員が週に 40 時間働くソフトウェア会社がある。この会社が,1 人で開発すると 440 人時のプログラム開発を引き受…
  43. 2023(R5)秋 プロジェクトマネージャ 午前II 問10 売上管理を行うアプリケーションソフトウェアの規模を,条件に従ってファンクションポイント法で見積もる。調整要因も加味したフ…
  44. 2023(R5)秋 プロジェクトマネージャ 午前II 問15 アジャイル開発のフレームワークであるスクラムのルールとして,適切なものはどれか。…
  45. 2023(R5)秋 プロジェクトマネージャ 午前II 問16 JIS X 0160:2021(ソフトウェアライフサイクルプロセス)によれば,ソフトウェアシステムのライフサイクルで実行…
  46. 2023(R5)秋 情報処理安全確保支援士 午前II 問23 アジャイル開発手法の説明のうち,スクラムのものはどれか。…
  47. 2023(R5)春 応用情報技術者 午前 問48 スクラムでは,一定の期間で区切ったスプリントを繰り返して開発を進める。各スプリントで実施するスクラムイベントの順序のうち…
  48. 2023(R5)春 応用情報技術者 午前 問50 サーバプロビジョニングツールを使用する目的として,適切なものはどれか。…
  49. 2023(R5)春 高度試験共通 午前I 問17 サーバプロビジョニングツールを使用する目的として,適切なものはどれか。…
  50. 2023(R5)春 システムアーキテクト 午前II 問10 タイピングを行う人をドライバと呼び,その様子を見ながら指摘や助言をする人をナビゲータと呼んで,2人が1台のPCを共有して…
  51. 2023(R5)春 システムアーキテクト 午前II 問12 スクラムを適用したアジャイル開発において,スクラムチームで,人,関係,プロセス及びツールの観点から,何がうまくいき,何が…
  52. 2023(R5)春 ITサービスマネージャ 午前II 問19 ソフトウェアを開発するために,ローコード開発ツールを選定する。ツールを使って作成するプログラムには,ツールが提供する部品…

この分野の午後問題(記述式・読み物)

  1. 2025(R7)秋 応用情報技術者 午後 問9 ソフトウェア開発モデルが混在するプロジェクトのマネジメントに関する次の記述を読んで,設問に答えよ。…
  2. 2025(R7)春 ITサービスマネージャ 午後I 問2 問2 高可用性システムの信頼性向上に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。…
  3. 2024(R6)秋 システム監査技術者 午後I 問1 DevOpsを適用したシステム開発・運用の監査に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。…
  4. 2023(R5)春 応用情報技術者 午後 問8 問8 バージョン管理ツールの運用に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。…
  5. 2023(R5)春 システムアーキテクト 午後II 問2 問2 利用者と直接の接点がない情報システムのユーザーインタフェースの検討について…
  6. 2023(R5)春 情報処理安全確保支援士 午後II 問2 Webサイトのクラウドサービスへの移行と機能拡張に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。…