「国税」の過去問(税・その他・62問)

1. この分野は何か

不動産の取引には、取得した時、保有している時、そして売却した時にそれぞれ税金がかかります。このうち、国に納める税金(国税)について学ぶ分野です。

宅建試験の国税で出題されるのは、主に「所得税(土地や建物を売って利益が出たときの税金)」、「印紙税(契約書を作成したときの税金)」、「登録免許税(登記をする際の税金)」、「贈与税(財産をもらったときの税金)」の4つです。

2. 学習のポイント

所得税(譲渡所得)
土地建物を売った利益(譲渡所得)に対する税金です。まず、所有期間が「5年以下(短期譲渡所得)」か「5年超(長期譲渡所得)」かで税率が変わることを覚えます。
その上で、マイホームを売った際の強力な特例である「居住用財産の3,000万円特別控除」「軽減税率の特例」の適用要件(誰が使えるか、併用できるか等)を正確に暗記します。

印紙税
どのような書類を作ったら印紙(切手のようなもの)を貼らなければならないか(課税文書)を覚えます。不動産売買契約書や、建築請負契約書は課税文書です。一方、建物の「賃貸借契約書」は非課税文書である点が超頻出のポイントです。

登録免許税と贈与税
登録免許税は、住宅用家屋の所有権の保存登記・移転登記等の「税率軽減の特例」の要件(床面積50㎡以上など)を押さえます。贈与税は「相続時精算課税制度」や「住宅取得等資金の非課税の特例」がよく出題されます。

3. 実際の出題のされ方

宅建試験では、例年「国税」から2問、「地方税」から1問が出題されます。国税の2問は、「所得税」から1問、「印紙税・登録免許税・贈与税」から1問という組み合わせになることが多いです。

所得税では、特例の「併用」ができるかどうかがよく問われます。「3,000万円特別控除」と「軽減税率の特例」はマイホームを売った際に併用できますが、「3,000万円特別控除」と「住宅ローン控除(買った家に対する特例)」は原則として併用できません

印紙税では、「記載金額」の判断がよく出ます。例えば、「土地を5,000万円で譲渡し、手付金として500万円を受領した」という領収書の記載金額は、5,000万円ではなく500万円(実際に受領した額)となります。

4. 間違えやすいところ

所有期間の判定日
長期譲渡所得か短期譲渡所得かを分ける「所有期間(5年)」は、実際に売却した日ではなく、「売却した年の1月1日時点」で判定します。丸5年保有してから売っても、年明けをまたいでいなければ短期扱いになるため、ひっかけ問題として非常に狙われやすいです。

印紙税の営業に関しない受取書
領収書(受取書)は課税文書ですが、「営業に関しない受取書」は非課税となります。例えば、普通のサラリーマンが自宅を売却して買主から代金を受け取った際の領収書は、商売(営業)ではないため印紙を貼る必要はありません。

建物の賃貸借契約書と土地の賃貸借契約書
「建物」の賃貸借契約書は印紙税が非課税ですが、「土地」の賃貸借契約書は課税文書です。さらに、賃貸借契約に伴って作成される「敷金の領収書」は、建物であっても(営業に関していれば)課税文書となるため、書類の性質を混同しないように整理しましょう。

  1. 2025年度(R7) 問23 土地の売買による所有権の移転登記等に係る登録免許税の税率の軽減措置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  2. 2024年度(R6) 問23 住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除(以下この問において「住宅ローン控除」という。)に関する次の記述のうち、正し…
  3. 2023年度(R5) 問23 印紙税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、以下の契約書はいずれも書面により作成されたものとする。…
  4. 2022年度(R4) 問23 印紙税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、以下の覚書又は契約書はいずれも書面により作成されたものとする。…
  5. 2021(R3)12月 問23 住宅用家屋の所有権の移転登記に係る登録免許税の税率の軽減措置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  6. 2021(R3)10月 問23 【問 23】 所得税法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  7. 2020(R2)12月 問23 住宅用家屋の所有権の移転登記に係る登録免許税の税率の軽減措置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  8. 2020(R2)10月 問23 印紙税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  9. 2019年度(R1) 問23 個人が令和元年(平成31年)中に平成31年1月1日において所有期間が10年を超える居住用財産を譲渡した場合のその譲渡に係…
  10. 2018年度(H30) 問23 住宅用家屋の所有権の移転登記に係る登録免許税の税率の軽減措置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  11. 2017年度(H29) 問23 所得税法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  12. 2016年度(H28) 問23 印紙税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  13. 2015年度(H27) 問23 「直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税」に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  14. 2014年度(H26) 問23 住宅用家屋の所有権の移転登記に係る登録免許税の税率の軽減措置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  15. 2013年度(H25) 問23 印紙税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  16. 2012年度(H24) 問23 平成24年中に、個人が居住用財産を譲渡した場合における譲渡所得の課税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  17. 2011年度(H23) 問23 印紙税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  18. 2010年度(H22) 問23 特定の贈与者から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の相続時精算課税の特例(65歳未満の親からの贈与についても相続時精算課税…
  19. 2009年度(H21) 問23 住宅用家屋の所有権の移転登記に係る登録免許税の税率の軽減措置(以下この問において「軽減措置」という。)に関する次の記述の…
  20. 2009年度(H21) 問24 印紙税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  21. 2008年度(H20) 問26 所得税法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  22. 2008年度(H20) 問 27 印紙税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  23. 2007年度(H19) 問26 租税特別措置法第36条の2の特定の居住用財産の買換えの場合の長期譲渡所得の課税の特例に関する次の記述のうち、正しいものは…
  24. 2007年度(H19) 問27 住宅取得等資金の贈与を受けた場合の相続時精算課税の特例(「65歳未満の親からの贈与についても相続時精算課税の選択を可能と…
  25. 2006年度(H18) 問26 住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除(以下この問において「住宅ローン控除」という。)に関する次の記述のうち、誤っ…
  26. 2006年度(H18) 問27 印紙税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  27. 2005年度(H17) 問26 所得税法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  28. 2005年度(H17) 問27 印紙税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  29. 2004年度(H16) 問27 住宅取得等資金の贈与を受けた場合の相続時精算課税の特例(「65歳未満の親からの贈与についても相続時精算課税の選択を可能と…
  30. 2004年度(H16) 問28 印紙税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  31. 2003年度(H15) 問26 居住用財産を譲渡した場合における所得税の課税に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  32. 2003年度(H15) 問27 住宅用家屋の所有権の移転の登記に係る登録免許税の税率の軽減措置の適用に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  33. 2002年度(H14) 問26 租税特別措置法第36条の6の特定の居住用財産の買換え及び交換の場合の長期譲渡所得の課税の特例に関する次の記述のうち、正し…
  34. 2002年度(H14) 問27 不動産登記に係る登録免許税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  35. 2001年度(H13) 問26 租税特別措置法第41条の5の特定の居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の繰越控除に関する次の記述のうち、正しいものはどれ…
  36. 2001年度(H13) 問27 印紙税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  37. 2000年度(H12) 問26 個人が, 平成12年中に, 平成12年1月1日において所有期間が10年を超える家屋を譲渡した場合において, 居住用財産を…
  38. 2000年度(H12) 問27 印紙税に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  39. 1999年度(H11) 問26 住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除(以下この問において「住宅ローン控除」という。) に関する次の記述のうち, …
  40. 1999年度(H11) 問28 印紙税に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  41. 1998年度(H10) 問26 住宅用家屋の所有権の保存登記に係る登録免許税の税率の軽減措置の適用に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  42. 1998年度(H10) 問27 個人が平成10年中に平成10年1月1日において所有期間が11年である土地を譲渡した場合の譲渡所得の課税に関する次の記述の…
  43. 1997年度(H9) 問27 住宅取得促進税制に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。なお, この問において「住宅取得促進税制」とは住宅の取得等…
  44. 1997年度(H9) 問28 印紙税に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  45. 1996年度(H8) 問28 居住用財産を譲渡した場合における譲渡所得の所得税の課税に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  46. 1996年度(H8) 問29 A(個人)は, 自己を権利者とする地上権の設定の登記がされている土地をその土地の所有者であるBから売買により取得した。こ…
  47. 1995年度(H7) 問28 地価税に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  48. 1995年度(H7) 問29 個人が平成7年中に平成7年1月1日における所有期間が11年の土地を譲渡した場合の譲渡所得の課税に関する次の記述のうち, …
  49. 1994年度(H6) 問29 居住用財産を譲渡した場合における譲渡所得の所得税の課税に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  50. 1994年度(H6) 問30 住宅取得資金の贈与を受けた場合の贈与税額の計算の特例に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  51. 1993年度(H5) 問28 租税特別措置法第36条の6の特定の居住用財産の買換え及び交換の場合の長期譲渡所得の課税の特例に関する次の記述のうち, 正…
  52. 1993年度(H5) 問30 印紙税に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  53. 1992年度(H4) 問28 平成4年中に居住用財産を譲渡した場合の譲渡所得の課税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  54. 1992年度(H4) 問29 印紙税に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  55. 1991年度(H3) 問28 登録免許税に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。…
  56. 1991年度(H3) 問29 平成3年中に土地等又は建物等を譲渡した場合の譲渡所得の課税に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  57. 1990年度(H2) 問29 平成2年中に土地又は建物を譲渡した場合の譲渡所得の課税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  58. 1990年度(H2) 問30 印紙税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  59. 1989年度(H1) 問29 平成元年中に土地又は建物を譲渡した場合の譲渡所得の課税に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  60. 1989年度(H1) 問30 住宅用家屋の所有権移転登記に係る登録免許税の税率の軽減措置の適用に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  61. 1988年度(S63) 問29 昭和63年中に土地を譲渡した場合の譲渡所得の課税に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。…
  62. 1988年度(S63) 問30 登録免許税に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。…